ポートフォリオ

ポートフォリオ大幅見直し!日本高配当株を大量売却した3つの理由とは?目指すべき理想の高配当株ポートフォリオも公開!

  • 高配当株ポートフォリオの見直しを検討している方
  • 高配当株を売却した理由を知りたい方
  • 目指すべき高配当株ポートフォリオを知りたい方

こんな方に向けた記事です。

私のプロフィール
  • 30代前半のサラリーマン
  • FIREを目指し日々投資情報をブログ・Youtubeで発信中
  • ブログは開始8ヶ月で月間3万PV
  • Youtubeは開始5ヶ月で収益化達成
  • 過去には多数のお金の失敗を経験し、堅実な資産運用に切り替え
  • 現在は「高配当株投資」「インデックス投資」をメインに資産運用中
  • 銘柄分析を詳細に行い「罠銘柄」を排除したポートフォリオを構築しブログで全て公開中!
  • おすすめ銘柄をブログ・Youtubeで発信中!
  • 自作ツール「銘柄分析ツール」「FIRE計算表」も公開中。

先日250万円分の日本株を一気に売却をしました。

こう聞くと

まさか借金を抱えて現金が足りなくなったの?

もしかして今後大きな下落でも来るの?

僕の株の売ったほうが良いのかな・・・。

と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。

実は昔からポートフォリオを見直したいと考えていたのですが、なかなか売る勇気がありませんでした。

  • もっと上がったらどうしよう・・・。
  • 大きな利益が出ているし売ってしまうのがもったいない
  • 新しい銘柄を購入したいけど高値圏だし・・・

しかし、そうやって悩んでいることも勿体ないと考え、思い切って全て売却をしました。

そこでこの記事では下記の点について解説していきます。

この記事でわかること
  • 売却した銘柄と確定損益
  • 高配当株ポートフォリオを見直す理由
  • 私が検討している理想の高配当株ポートフォリオ

売却した高配当株と確定損益は?

私はSBI証券とSBIネオモバイル証券で日本株の高配当投資をしており

  • SBI証券:250万
  • SBIネオモバイル証券:50万
  • トータル:300万

を保有しておりました。

今回売却をしたのは

SBI証券の250万円分を全て売却

となります。

そこでまずは

  • 売却した銘柄
  • 投資金額と売却益
  • 今までの含み益の推移
  • 受け取った配当金も含め一番儲かった株

を解説していきます。

売却銘柄と売却益は?

コード銘柄名取得金額評価額損益
2169CDS125,100154,94029,840
2393日本ケアサプライ293,600333,34039,740
2914日本たばこ産業202,500216,44913,949
3482ロードスターキャピタル100,400102,2901,890
4327日本SHL222,000288,03966,039
4502武田薬品工業389,500375,439-14,061
6087アビスト191,600297,989106,389
6301小松製作所194,700277,33982,639
8306三菱UFJ123,900177,01053,110
8593三菱HCキャピタル148,800182,44033,640
9986蔵王産業138,000150,19012,190
2,130,1002,555,464425,364
売却銘柄まとめ
  • 11銘柄
  • 取得金額:2,130,100円
  • 評価額:2,555,465円
  • 税引前損益:425,364円
  • 税引前評価損益:19.97%
  • 税金:86,412円
  • 税引き後損益:338,952円
  • 受取配当金(税引き後):75,597円
  • トータル損益:403,390円(約19.4%)

今回売却した銘柄からは多くの配当金も受け取っているため、株価の売却益だけの損益だけではありません。

また6月の権利確定の後に売却をしているため、9月頃にも配当金が入ってくる想定です。

含み益の推移

含み益の推移はこんな感じでした。

一時は含み益60万円を超えていた時期もありましたが、

  • 3月の権利確定前に一気に株価上昇
  • 権利確定後は株価は軟調

と言った推移をたどっていました。

結果的には

  • 含み益最大:+61万円
  • 売却時:+42万円
  • 含み益最大時からの差:-19万円

という結果でした。

実際に金額で見てしまうと、20万円分の利益を取りそこねているのは悔しさもありますが、

  • そもそも値上がり益目的の投資ではない
  • その分配当金を受け取れている
  • そのため実際の差はもう少し小さい

ということから、今回の売却に心理的な負担はありませんでした。

一番儲かった銘柄は?

配当も含めた損益別に並び替えるとこのような順番でした。

コード銘柄名売却益配当金トータル損益トータル損益(%)
6087アビスト106,3898,128114,51759.77%
6301小松製作所82,6394,38487,02344.70%
4327日本SHL66,0397,81173,85033.27%
8306三菱UFJ53,1105,98059,09047.69%
2393日本ケアサプライ39,7407,81147,55116.20%
8593三菱HCキャピタル33,6406,09839,73826.71%
2169CDS29,8404,38434,22427.36%
2914日本たばこ産業13,94912,27226,22112.95%
9986蔵王産業12,1904,22516,41511.89%
3482ロードスターキャピタル1,89001,8901.88%
4502武田薬品工業-14,06114,5044430.11%
425,36575,597500,96223.52%
売却益は税引前、配当金は税引き後

ほとんどの銘柄はコロナショック直後に購入したため、売却益は1銘柄(武田薬品工業)を除き全てプラスでした。

武田薬品工業においても、

  • 株価損益:-1.4万円
  • 受取配当金:+1.4万円

であり、配当金も含めたトータルで考えると若干のプラスとなりました。

しかも6月分の権利確定後に売却しているため、9月頃にも配当金が振り込まれるため、トータルのプラスはもう少し大きくなりますね。

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日本の高配当株ポートフォリオを見直す理由

でもこれだけ調子が良い株をなんで売却するの?

もしかしてまたギャンブル投資をするための元手にするのでは?

私もかつては「パチンコ」「FX」「ギャンブル的な個別株投資」に手を出し、大きな損失を被りました。

しかし、今回の売却理由はもちろん「ギャンブル投資に手を出すから」ではありません。

一言でいうと

自分の中で気持ちの悪いポートフォリオだったから

です。

そして売却した資金で

自分の中で気持ちの良いポートフォリオを構築したい

と考えたためです。

そもそも気持ち悪いポートフォリオって何?

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

一言でいうと

理想とするポートフォリオからかけ離れている

という状態です。

今回売却をした銘柄は私が高配当投資を始めたばかりの時期に「ブログ等でおすすめされていた銘柄をとりあえず買った」株達です。

  • コロナショック直後にたまたま高配当投資に興味を持ち購入できた
  • 購入していた銘柄自体は優良銘柄が多かった
  • ある程度株高の時期に売れたため利益も確保できた

と、投資結果自体はたまたまではありますが、好調でした。

しかし、高配当投資を勉強をしていくうちに

  • 安心して保有できるポートフォリオではない
  • 今の自分ならこの銘柄購入しないのに・・・
  • 早く売却したいし落ち着かない・・・

と感じるようになりました。

「理想とするポートフォリオ」は後述しますが、まずは今までのポートフォリオの失敗ポイントを解説していきます。

失敗ポイント①:SBI証券で購入をしてしまった

高配当投資を始めた当初、開設している証券会社はSBI証券のみでした。

そのため、株を買うには「SBI証券」しか選択肢がありませんでした。

しかし投資の勉強を進めていくと、

  • 高配当投資には分散が大切
  • しかしSBI証券では、原則単元株でしか購入できない
  • 投資金額が1,000万円未満であれば、SBIネオモバイル証券がおすすめ

と言うことがわかりました。

SBI証券で単元株として銘柄を購入していたため、

  • 武田薬品工業:40万円
  • 日本たばこ産業:20万円

など、1つの銘柄に数十万単位のお金を投資していました。

日本の高配当株への投資は300万円程度を想定していました。

そのため、購入できる銘柄数が限られてしまうことに、投資をした後気付くこととなりました。

失敗ポイント②:分散が全く出来ていない

失敗ポイント①の弊害でもありますが、SBI証券で銘柄を購入してしまったため、投資元本が足りず、全く分散が出来ていないポートフォリオとなっていました。

高配当投資で意識すべき「分散」に、

  • 銘柄分散
  • セクター分散
  • 配当金分散

の3つを意識する必要があると考えています。

しかし、私のポートフォリオは「分散」とはかけ離れていました。

銘柄分散が出来ていない

SBI証券での購入後、SBIネオモバイル証券でも銘柄購入を進め、購入した銘柄数は「37銘柄」となっていました。

しかしこの銘柄数は高配当投資においては、一般的に「少なすぎる」水準です。

例えば、米国高配当ETFの構成銘柄数は以下のとおりです。

  • VYM:400銘柄以上
  • HDV:70〜80銘柄
  • SPYD:80銘柄

高配当投資は「長期的に安定して配当金を受け取る」ことを目的とした投資です。

特に高配当投資はリスクの高い投資であり

  • 配当金が高い企業は衰退企業が多い
  • 業績・株価が下落傾向の企業も多い
  • 「記念配当」などで配当金が一時的に高いだけで業績ボロボロな企業も・・・

リスクを分散させるには、こういった企業を除きつつ、幅広い企業に投資をする必要があります。

そのため日本の高配当銘柄に個別株投資をするのであれば

  • 最低でも50銘柄
  • 理想は70〜80銘柄に分散

これらの指標と照らし合わせると、30銘柄程度の分散では甘いことがわかります。

セクター分散が出来ていない

銘柄数が少ないだけでなく、「業種・セクター」にも偏りがあります。

配当予想金額を見ても、「サービス業」「医薬品」で50%以上の比率を占めていることがわかります。

もし「サービス業」「医薬品」セクターに、何らかのリスク・危機が襲ってきた時に

  • 減配
  • 株価の急落

が懸念され、ポートフォリオ全体に大きな影響を与えてしまいます。

高配当投資は、銘柄数だけでなく「セクターの分散」も重要ポイントです。

単純に銘柄数を増やすだけでなく、セクター別でみても適切に分散されているポートフォリオが重要です。

予想配当金が特定の銘柄に偏っている

さらに「特定の銘柄に配当金が偏っている」ことも問題です。

  • 武田薬品工業
  • JT
  • アビスト
  • 日本ケアサプライ

上位4銘柄で配当金額の約50%を占めていることがわかります。

37銘柄中4銘柄が半分を占めている状況は「危険」と言わざるを得ない状況です。

やはりSBI証券だと単元株単位でしか購入できなかったため、配当金額にも大きな差が出てしまっていました。

特定銘柄に偏りすぎたポートフォリオでは「長期で安定的に配当金を受け取る」という目的からはかなりかけ離れてしまっています。

失敗ポイント③:必ずしも良い銘柄とは言えなかった

ブログ等で紹介されていた「おすすめ優良高配当銘柄」を購入したは良いものの

  • コロナショックで業績が急落
  • 配当金が大幅減配
  • 配当性向が100%超え

と言った企業も出てしまっています。

実際には「たまたま」購入時期が良かったため、

  • コロナ影響で業績が大きく下落する予想
  • 株価が大幅下落←ここで購入
  • 業績が急降下、配当金減配
  • コロナからの復活期待で株価急上昇

となり、キャピタルゲインは確保できています。

ただし、コロナショックの業績・株主還元姿勢を見ると「今の自分だったら購入しない」と思う銘柄もありました。

6301 小松製作所

配当金はコロナ影響で大きく減配しており

  • 2019年:110円
  • 2020年:94円
  • 2021年:55円

配当金は2年で半分に減配されています。

景気敏感銘柄の典型的な例ですね。

小松製作所自体は、

  • 財務体質は問題なし
  • 海外で稼ぐ力もある
  • 2022年は業績回復予想

であり「優良企業」ではあると思いますが、

業績低迷時に大幅減配する株主還元姿勢の低さ

が非常に気になるため、「今の自分だったら購入しない」と思う銘柄です。

9986 蔵王産業

蔵王産業も優良企業であることには違いありません。

  • 自己資本比率90%近い超高財務企業
  • 営業利益率10%超の高収益企業
  • 営業CFも毎年黒字

と企業の財務状況は問題ありません。

しかし業績・配当金の推移を分析してみると

  • 2015年頃から売上・営業利益がほぼ変わっていない
  • 営業利益率も下落傾向
  • 2021年はEPSが伸びたにも関わらず減配

疑問の残る点も多くあります。

今後の購入も検討はしていますが、ポートフォリオ分散目的に一部混ぜ込む程度かなと考えています。

目指すべき高配当株ポートフォリオは?

高配当株を売却した理由はわかったよ。

でも売却したお金でまたSBIネオモバイル証券で高配当株を買うんでしょ?

どんなポートフォリオにしようとしているの?

ここからは現在私が検討している高配当株ポートフォリオの一部をご紹介します。

先程あげた失敗ポイントを補完するようなポートフォリオを検討しています。

  1. 銘柄数は80銘柄程度に分散
  2. 1セクターの構成比は最大でも20%以下
  3. 1銘柄の構成比は最大でも5%以下
  4. 税引き後配当利回りは3.5%以上が目標

検討中のポートフォリオを公開

現在検討中の理想のポートフォリオはこんな感じです。

(銘柄数が多いため業種別の組入銘柄の詳細は別記事にて公開します。)

  • 銘柄数:74銘柄
  • 業種:19業種
  • 投資金額:257万円
  • 税引前配当金:102,897円
  • 税引前利回り:4.00%
  • 税引き後配当金:約8万円
  • 税引き後利回り:3.2%

現在はまだまだ株高であり、予想配当金が低い銘柄が多数のため、税引き後利回り3.5%には達することが出来ていません。

各銘柄の株価推移を見ながら、徐々に購入をしていこうとしています。

業種別構成比

セクター投資金額予想配当金配当金割合銘柄数
ガラス・土石製品60,0002,5412.47%2
サービス業340,00012,46212.11%9
その他金融業190,0008,0507.82%6
その他製品100,0003,7813.67%3
医薬品40,0001,9361.88%1
卸売業360,00014,57814.17%11
化学220,0008,0297.80%7
機械100,0003,9203.81%3
金属製品60,0002,1692.11%2
銀行業120,0005,7525.59%3
建設業60,0002,2652.20%2
情報・通信業360,00014,23513.83%11
食料品40,0002,4762.41%1
繊維製品40,0001,6961.65%1
倉庫・運輸関連業90,0003,1443.06%3
非鉄金属40,0001,5881.54%1
不動産業160,0006,5566.37%4
保険業160,0006,8046.61%4
陸運業30,0009150.89%1
257万102,89774

業種別構成比TOP3
  • 卸売業:14.2%
  • 情報・通信業:13.8%
  • サービス業:12.1%

1番構成比が大きい業種でも15%以内に抑えつつ、全19業種に分散をすることが出来ています。

銘柄別構成比

高配当投資の代表的な銘柄から、あまり名前の聞かないマイナーな銘柄まで幅広く投資を検討しています。

ポートフォリオの構築初期段階は各銘柄にほぼ同じ金額で投資を行い、徐々に投資割合を変動させていこうと考えています。

まとめ:ポートフォリオの大幅見直しは投資スキルが上がってきた証拠

ここまで私が先日売却した銘柄と売却した理由、理想のポートフォリオを解説してきました。

売却した銘柄と損益

  • 売却したのはSBI証券で保有していた250万円分の高配当銘柄
  • 取得金額210万、売却額255万、税引き後損益で33万円の売却益
  • 配当金の受け取りで8万円ほどプラスされる
  • トータルの損益は約40万円(+20%)

売却した理由

  • 投資初期にブログ等でおすすめされていた銘柄を何も考えず購入
  • しかも高配当投資は分散が重要なのにSBI証券で単元株で購入
  • 結果的にポートフォリオが歪になり、「気持ちの悪さ」がずっとあった
  • 失敗ポイントは大きく3つ
  • ①SBI証券で単元株で購入してしまった
  • ②分散が出来ていなかった(銘柄数が足りない、セクター分散が出来ていない、個別銘柄に偏りすぎ)
  • ③今の自分だったら購入しない銘柄もあった

理想のポートフォリオを検討中

  1. 銘柄数は80銘柄程度に分散
  2. 1セクターの構成比は最大でも20%以下
  3. 1銘柄の構成比は最大でも5%以下
  4. 税引き後配当利回りは3.5%以上が目標

実際にはまだ売却をしただけで、購入はできていません。

しかし「銘柄分析ツール」を使用しながら

  • この銘柄は良さそう!
  • この業種ってコロナ影響受けすぎ・・・
  • 知らない優良銘柄がたくさんある!

と新しい発見もたくさんあり、銘柄分析が楽しくなりました。

業種別の組入優良銘柄は別の記事にて展開しますので、是非そちらもご覧下さい。

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