- SPYDを保有している方
- 米国高配当ETF投資に興味のある方
- SPYDホルダーの運用実績が気になる方
こんな方に向けた記事です。
米国高配当ETFの2021年3月分の分配金が公表される時期となりました。
本記事では「SPYDの2021年3月分配金」と「運用実績」について取り上げていきます。
コロナショック後、長らく低迷していたSPYDは、
- 2020年は分配金も減配
- 株価も長期間回復せずに低迷
- ホルダーからも見放される
と苦汁をなめてきました。
しかし、2021年に入り株価が大きく上昇してきており、分配金も「大幅増配」という結果でした。
それでは詳しい内容を見ていきましょう。
SPYDの2021年3月分配金速報と分配金の推移
まずは2021年3月19日に公開された、3月の分配金を見ていきましょう。
2021年3月の分配金は大幅増配!
3月の分配金 | |
---|---|
2016年 | 0.277192 |
2017年 | 0.31759 |
2018年 | 0.348771 |
2019年 | 0.339422 |
2020年 | 0.396187 |
2021年 | 0.636159 |
2020年対比 | +60.57% |
2021年3月の分配金は
- 0.636159ドル
- 2020年3月対比で+60.57%の増配
と「大幅増配」を記録してくれました!
2020年はコロナ影響が大きく通年でも減配という結果でしたが、2021年は幸先の良いスタートとなりました。
SPYDの月別分配金推移
SPYDの月別の推移を見ていきましょう。

グラフで見ると2021年3月の増配が際立って大きいことが一目瞭然です。
2020年も6月、9月は対前年比でマイナスでしたが、12月は大きく増配しており、2020年末から業績も回復してきていることがわかります。
SPYDの年別分配金推移
続いて、年別の分配金推移を見てみましょう。
年別で見ると、SPYDの分配金は9月、12月の比率が大きいことがわかります。
2020年のみ6月、9月が大きく減配しましたが、
- 12月>9月>6月>3月と3月が一番分配金が少ない傾向
- 2021年は3月が大幅増配
- 今までの傾向からすると、6月、9月、12月も大幅な増配が期待できる
ということになります。
コロナ影響の見通しが明るくなり、業績が回復・上昇基調の企業も増えてきており、2021年3月は大幅増配という結果となりました。
例年の傾向からすると、3月が一番分配金が少ない月となるため、6月〜12月の分配は3月以上の数値が大いに期待できると言えます。
SPYDの基本情報・セクター別シェア・株価
続いて、SPYDの基本情報の振り返りとセクター別のシェアを見ていきましょう。
SPYDの基本情報
運営会社 | ステート・ストリート |
---|---|
運用開始日 | 2015年10月 |
経費率 | 0.07% |
純資産額 | 3,402億円(3121.47百万ドル) |
ベンチマーク | S&P 500高配当指数(高配当上位80銘柄) |
銘柄数 | 80 |
組入比率 | 銘柄均等割 (1銘柄約1.25%) |
- S&P 500から選出
- 高配当上位80銘柄
- 銘柄均等割で1銘柄約1.25%
SPYDのセクター別のシェア
業種 | 組入比率 |
---|---|
金融 | 23.45% |
不動産 | 19.19% |
エネルギー | 13.89% |
公益事業 | 12.61% |
情報技術 | 7.64% |
コミュニケーション・サービス | 6.30% |
生活必需品 | 5.10% |
素材 | 4.83% |
一般消費財・サービス | 3.81% |
ヘルスケア | 3.17% |
SPYDの上位3セクターは
- 金融:23.45%
- 不動産:19.19%
- エネルギー:13.89%
であり、上位3セクターで約60%を占めています。
特に「金融」「不動産」が多くを占めているため「景気敏感業種」を多く含んだETFとなっています。
そのため、コロナショック時は株価が半値近くまで下落していました。
SPYDの株価

こちらはSPYDの運用開始以来のチャートとなります。
2020年のコロナショック時に大暴落をしたことがわかります。
そして、1年近く株価が低迷を続けていました。
しかし2021年に入ってからは株価が大きく上昇し、コロナショック前の水準まで戻ってきたことがわかります。
ただし、いくらS&P500の銘柄から選出しているとは言え、高配当・成熟企業が大半のを占めるため
- 2015年→30円
- 2021年→40円
と5年で30%程度の株価上昇にとどまっています。
私の運用実績と今後の運用方針
最後に私のSPYDの運用実績と今後の運用方針について取り上げていきます。
私の運用実績
保有数量 | 353.00 |
取得単価(ドル) | 27.97 |
取得単価(円) | 2,989.00 |
評価損益(ドル) | 4,108.92 |
評価損益(円) | 470,902.00 |
損益(ドル)(%) | 41.62% |
損益(円)(%) | 44.63% |
投資額 = 保有数量353×取得単価2,989 = 1,055,117
評価額 = 保有数量353×現在株価4,323 = 1,526,019
評価損益 = +470,902円
評価損益(%) = 44.63%
という運用実績です。
コロナショック後の底値付近で大きく購入ができ、その後の株価低迷期も積立購入をしてきたおかげで、大きく評価額を伸ばすことが出来ています。
今後の運用方針
私は現在、SPYDの定期積立を実施しています。
本来、SPYDは「アクティブ投資」に分類されるため、定期積立はあまりおすすめできる購入方法ではありません。
しかし、初心者にとっては底値で一括購入というのも難しいため、私は「VIX指数」を基準に定期購入をしてきました。
ただし、最近の株高の影響もあり「VIX指数は20未満の水準」となってきました。
そのため、私はそろそろ定期積立の購入をやめ、次に大きく下落したタイミングで資金投入しようと考えています。
まとめ:株価上昇+大幅増配で信頼回復!SPYDは長期保有に値する!
ここまでSPYDの2021年3月分配金速報と、基本情報、私の運用実績をまとめてきました。
- 2021年3月の分配金は対前年比で+60.57%の大幅増配
- SPYDは3月が一番分配金が少なく、月を経るごとに分配金が多くなる傾向
- そのため、6〜12月の分配金の大幅増配の期待も高まる
- SPYDは「金融」「不動産」セクターが大半を占め、「景気敏感」なETFと言える
- そのため、今回のコロナショックは株価が半値近くまで大暴落し、1年間株価が低迷していた
- しかし、2021年になり資金が戻り始めた結果、株価もコロナショック前の水準まで回復
- 分配金・株価が絶好調で、SPYDホルダーにとっては、嬉しい日々が続いている
- 私の運用実績も「+45%」と大きな評価益を作ることが出来ている
- これにプラスして分配金が含まれるためトータルリターンは「+50%」を超える水準となる
- 今までは定期積立を行っていたがVIX指数も下落してきたため、定期積立は辞める予定
分配金の大幅増配+株価の大幅上昇が重なり、SPYDホルダーにとってはとても「信じてよかった!」と感じている人も多いと思います。
SPYDは運用歴も5年程度と歴史が浅く、まだ暴落に対する値動き・分配金の推移がわかりづらい状況でもあります。
しかし、今回のコロナショックを受けて
- 景気敏感セクターに偏りがあるため、株価下落は致し方ない
- 併せて、業績の下落から分配金の減配も経験
- しかし、セクターローテーションで資金が回ってこれば、結局は株価上昇・大幅増配を実現
と、「結局は優良ETFだから資金が戻ってくる」ということがわかりました。
これらかも私はSPYDを信じ、長期保有を継続する予定です。
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