- VYMを保有している方
- 米国高配当ETF投資に興味のある方
- VYMホルダーの運用実績が気になる方
こんな方に向けた記事です。
米国高配当ETFの2021年3月分の分配金が公表される時期となりました。
本記事では「VYMの2021年3月分配金」と「運用実績」について取り上げていきます。
コロナショック後、米国高配当ETFの中ではVYMが一番早く株価が回復していました。
- 2020年は月別の分配金は減配もあった
- しかし年間では増配をキープ
- 2011年以降10年連続分配金が増配
という、非常に安定感のあるETFとなっています。
今回は2021年3月の分配金速報と、基本情報の振り返り、私の運用実績をまとめてみました。
それでは詳しい内容を見ていきましょう。
VYMの2021年3月分配金速報と分配金の推移
まずは2021年3月に公開された、3月の分配金を見ていきましょう。
2021年3月の分配金は大幅増配!
VYM | 3月の分配金 |
---|---|
2009年 | 0.31 |
2010年 | 0.229 |
2011年 | 0.31 |
2012年 | 0.328 |
2013年 | 0.361 |
2014年 | 0.401 |
2015年 | 0.462 |
2016年 | 0.478 |
2017年 | 0.56 |
2018年 | 0.6084 |
2019年 | 0.6516 |
2020年 | 0.5544 |
2021年 | 0.6564 |
2020年対比 | +18.40% |
2021年3月の分配金は
- 0.6564ドル
- 2020年3月対比で+18.40%の増配
と「大幅増配」を記録してくれました!
「大幅増配!」とは言うものの、実は2020年3月はコロナ影響で「減配」だったため、2019年水準に復活したという表現が正しそうですね。
VYMの月別分配金推移
VYMの月別の推移を見ていきましょう。
VYM | 3月 | 6月 | 9月 | 12月 |
---|---|---|---|---|
2009年 | 0.31 | 0.28 | 0.257 | 0.321 |
2010年 | 0.229 | 0.273 | 0.276 | 0.313 |
2011年 | 0.31 | 0.335 | 0.307 | 0.375 |
2012年 | 0.328 | 0.37 | 0.403 | 0.492 |
2013年 | 0.361 | 0.419 | 0.437 | 0.532 |
2014年 | 0.401 | 0.476 | 0.469 | 0.562 |
2015年 | 0.462 | 0.56 | 0.528 | 0.599 |
2016年 | 0.478 | 0.578 | 0.483 | 0.667 |
2017年 | 0.56 | 0.596 | 0.602 | 0.6431 |
2018年 | 0.6084 | 0.6302 | 0.6718 | 0.7388 |
2019年 | 0.6516 | 0.6247 | 0.7864 | 0.7791 |
2020年 | 0.5544 | 0.8368 | 0.7053 | 0.8096 |
2021年 | 0.6564 |

VYMは10年以上の運用歴があるため、分配金の推移もグラフで見ると非常にわかりやすいです。
- 時折、対前年比マイナスの月もあるが、基本的には右肩上がり
- 12月が一番分配金が多い傾向
- 3月が一番分配金が少ない傾向
基本的には右肩上がりの推移を続ける「非常に優秀なETF」であることがわかります。
VYMの年別分配金推移
続いて、年別の分配金推移を見てみましょう。
VYM | 対前年比 | 年間合計 |
---|---|---|
2009年 | – | 1.168 |
2010年 | -6.59% | 1.091 |
2011年 | 21.63% | 1.327 |
2012年 | 20.05% | 1.593 |
2013年 | 9.79% | 1.749 |
2014年 | 9.09% | 1.908 |
2015年 | 12.63% | 2.149 |
2016年 | 2.65% | 2.206 |
2017年 | 8.84% | 2.4011 |
2018年 | 10.33% | 2.6492 |
2019年 | 7.27% | 2.8418 |
2020年 | 2.26% | 2.9061 |
2021年 | – | 0.6564 |
年単位で見ると、リーマンショックの2010年を除き、2011年以降10年連続増配を続けていることがわかります。
2009年に1.168だった年間分配金は、2020年には2.9061と約2.5倍に成長しています。
増配率を計算してみると・・・
- 1年:2.3%
- 3年:8.8%
- 5年:8.3%
- 10年:9.3%
と、非常に安定的な増配を続けていることがわかります。
コロナショック時でも2.3%の増配を続け、2021年3月も+18.4%の増配と非常に幸先の良いスタートと言えそうです。
VYMの基本情報・セクター別シェア・株価
続いて、VYMの基本情報の振り返りとセクター別のシェアを見ていきましょう。
VYMの基本情報
運営会社 | ヴァンガード |
運用開始 | 2006年11月 |
経費率 | 0.06% |
純資産額 | 3.5兆円 |
分配利回り | 2.32% |
ベンチマーク | FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス |
投資対象 | 配当利回り平均以上の大型株 |
組入銘柄数 | 411銘柄 |
- 配当利回りが平均以上の大型株で構成
- 純資産額がETFの中でもトップレベルに大きい
- 分配利回りは2%台と低く、「高配当」とは言えない水準
VYMのセクター別のシェア
業種 | 組入比率 |
---|---|
金融 | 22.71% |
ヘルスケア | 14.30% |
生活必需品 | 13.58% |
情報技術 | 11.12% |
資本財 | 9.77% |
VYMの上位3セクターは
- 金融:22.71%
- 生活必需品:14.30%
- ヘルスケア:13.58%
であり、上位3セクターで約50%を占めています。
景気敏感セクターの金融が1位で22%のシェアを占めています。
一方で、生活必需品・ヘルスケアといった不況にも強いセクターが2,3位を占めており、非常にバランスの取れた構成と言えます。
そのため、コロナショック時も株価の戻りが早く、すでにコロナショック前の高値を更新しています。
VYMのTOP10銘柄

銘柄 | 保有割合(%) |
---|---|
JPMorgan Chase & Co | 3.88 |
Johnson & Johnson | 3.64 |
Procter & Gamble Co | 2.62 |
Bank of America Corp | 2.34 |
Intel Corp | 2.17 |
Comcast Corp Class A | 2.08 |
Exxon Mobil Corp | 2.01 |
Verizon Communications Inc | 2 |
AT&T Inc | 1.73 |
Chevron Corp | 1.68 |
上位10銘柄でポートフォリオの25%を占めています。
414銘柄のうち10社でポートフォリオの1/4を占めている形となります。
セクター別シェアと同様、金融、生活必需品、ヘルスケア、情報技術の会社が上位10社の殆どを占めています。
VYMの株価

こちらはVYMの5年チャートとなります。
コロナショック時は30%程度株価は下落しました。
しかしその後は比較的に早く株価上昇に転じ、2021年に入ってから、コロナショック前の高値を更新し、過去最高値を更新中です。
長期間右肩上がりの株価成長を続け、分配金も10年連続増配を続けている「正真正銘の優良ETF」ということが出来ます。
私の運用実績と今後の運用方針
最後に私のVYMの運用実績と今後の運用方針について取り上げていきます。
私の運用実績
保有数量 | 98.00 |
取得単価(ドル) | 78.55 |
取得単価(円) | 8,425.00 |
評価損益(ドル) | 2,205.98 |
評価損益(円) | 255,192.00 |
損益(ドル)(%) | 28.66% |
損益(円)(%) | 30.91% |
投資額 = 保有数量98×取得単価8,425 = 825,650
評価額 = 保有数量98×現在株価11,029 = 1,080,842
評価損益 = +255,192円
評価損益(%) = +30.91%
という運用実績です。
投資金額はSPYDと比べると、80万円ほどと少なめですが、評価額は100万円の大台を突破してくれています。
今後の運用方針
私のVYMの投資方針は「長期保有」「VIX指数を見て購入判断」としています。
VYMは「SPYD」「HDV」に比べると分配利回りは低めであり、底をネックに感じている人も多いと思います。
実際、分配金利回りは2%程度と「高配当」とは言えない水準ですが、
- 安定的な株価成長
- 分配金の連続成長
- 純資産額が大きい
と「安定成長」が期待できるETFであり、長期保有を続けています。
株価は長期的に見て右肩上がりの傾向にありますが、あくまでも「アクティブ投資」であるため、VYMを定期積立はしていません。
次の買い時はいつ来るかはわかりませんが、買い時の指標の一つである「VIX指数」をもとに、投資判断をしていきたいと考えています。
なお、米国高配当ETFの購入タイミングなどをまとめた記事がありますので、併せてご覧ください。
まとめ:VYMは「株価成長+増配」が安定して期待できる優良ETF
ここまでVYMの2021年3月分配金速報と、基本情報、私の運用実績をまとめてきました。
- 2021年3月の分配金は対前年比で+18.4%の大幅増配
- VYMは3月が一番分配金が少なく、月を経るごとに分配金が多くなる傾向
- そのため、6〜12月の分配金の大幅増配の期待も高まる
- VYMは景気敏感の「金融」が20%を占めてセクター別シェアが1位
- ただし、「生活必需品」「ヘルスケア」が2,3位でセクター分散のバランスが良い
- そのため、今回のコロナショック時も、SPYD・HDVと比べて株価の下落率も低く、回復も早かった
- 2021年の年初からはさらに株価が上昇し、コロナショック前の高値を更新中
- 分配金も10年連続増配と非常に安定したETFといえる
- 私の運用実績も「+30%」と大きな評価益を作ることが出来ている
- 分配利回りは2%程度と少ないが、「安定した株価成長」「連続増配」が魅力
- 今後も株価が下落したタイミングで購入をしていく
VYMは米国高配当ETFの中でも
- 分散が一番効いている
- 純資産額が大きく安心
- 運用歴が15年近くあり、歴史がある
と「一番安心して保有できるETF」であると考えています。
分配利回りは一番低いですが、VYMを保有している安心感があるからこそ、他の銘柄でリスクが取れると感じます。
また、私自身は、購入タイミングがコロナショック後の底だったこともあり、
- 簿価利回りは4%近い
- 含み益も20万円/+30%
と、かなり良いタイミングで購入することが出来ました。
しかし、これは偶然買付タイミングが良かっただけで、実力ではありません。
今後は、下落時に狙って購入できるよう、相場環境はウォッチを続けていきます。
今後もVYMの増配は安定して期待できるため、分配金速報として本ブログでも取り上げていきます。
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