こんな方に向けた記事です。
米国高配当ETFの2021年6月分配金が発表される時期となりました。
既にHDVの結果が発表されましたが、
という結果でした。
他の高配当ETFも減配してしまうのかな・・・
と心配されている方もいるかも知れません。
しかしSPYDは
と非常に好調です。
本記事では「SPYDの6月分配金と分配金の推移」と「私の運用実績」を解説していきます。
それでは詳しい内容を見ていきましょう。
SPYDの2021年6月分配金速報と分配金の推移
まずは2021年6月18日に公開された、6月の分配金を見ていきましょう。
SPYDの6月の分配金推移
SPYD | 6月分配金 |
---|---|
2016年 | 0.325596 |
2017年 | 0.342752 |
2018年 | 0.376101 |
2019年 | 0.461955 |
2020年 | 0.365715 |
2021年 | 0.398912 |
+9.08% |
2021年6月の分配金は
という結果でした。
2021年3月の分配金も「+60.57%」の増配だったため、2期連続での増配です。
6月期の分配金推移を見ると
- 2016年→2017年→2018年→2019年と連続増配
- 2020年はコロナ影響で-20.8%の大幅減配
- 2021年はコロナ影響からも復調し、+9.08%と増配
となっています。
2019年の水準には到達しませんでしたが、2期連続の増配はコロナ影響からの復調をしっかりと表していると言えます。
SPYDの月別分配金推移
SPYDの月別の推移を見ていきましょう。
他の高配当ETFとは異なり、SPYDは「分配金の振れ幅が非常に大きい」ことがわかります。
30%を超える増配・減配を何度も記録していることがSPYDの特徴でもあります。
2021年3月期のような大幅増配も期待はできますが、「安定感」という点では、他のETFには劣っている点ですね。
SPYDの年別分配金推移
続いて、年別の分配金推移を見てみましょう。
2021年3月期の大幅増配の影響もあり
とコロナ影響からの復調が確認できます。
さらに
と3期連続で増配を記録していることから、コロナ影響で大きく減配した2020年9月の分配金は確実に超えてくると思われます。
例え、9月、12月期の分配金が2020年と同水準だったとしても、年間分配金は過去最高となる見込みです。
SPYDの基本情報・セクター別シェア・株価
続いて、SPYDの基本情報の振り返りとセクター別のシェアを見ていきましょう。
SPYDの基本情報
運営会社 | ステート・ストリート |
---|---|
運用開始日 | 2015年10月 |
経費率 | 0.07% |
純資産額 | 5,200億円(4720.84百万ドル) |
ベンチマーク | S&P 500高配当指数(高配当上位80銘柄) |
銘柄数 | 80 |
組入比率 | 銘柄均等割 (1銘柄約1.25%) |
- S&P 500から選出
- 高配当上位80銘柄
- 銘柄均等割で1銘柄約1.25%
SPYDのセクター別のシェア
こちらが2021年6月16日時点のセクター比率です。

業種 | 3月時点 | 6月時点 |
---|---|---|
金融 | 23.45% | 23.76% |
不動産 | 19.19% | 19.41% |
エネルギー | 13.89% | 13.84% |
公益事業 | 12.61% | 12.94% |
情報技術 | 7.64% | 6.60% |
コミュニケーション・サービス | 6.30% | 6.40% |
生活必需品 | 5.10% | 5.10% |
素材 | 4.83% | 4.90% |
一般消費財・サービス | 3.81% | 3.71% |
ヘルスケア | 3.17% | 3.34% |
3月時点と比較して、
でした。
SPYDの上位3セクターは3月と変わらず
であり、上位3セクターで約60%を占めています。
特に「金融」「不動産」の「景気敏感業種」で45%近く占めているため
実際にSPYDの過去の分配金の推移を見ても、分配金の振れ幅もかなり大きかったですね。
SPYDの株価

こちらはSPYDの運用開始以来のチャートとなります。
コロナショック時は株価は半値近くまで値下がりし、1年近く株価低迷を続けていました。
しかし2021年4月頃にコロナショック前の水準を回復し、現在は過去最高値水準となっています。
他の高配当ETFと比べると「株価」「分配金」の安定性はありませんが、
とコロナショックでSPYDの良さも見えてきました。
SPYDの運用実績と今後の運用方針
最後に私のSPYDの運用実績と今後の運用方針について取り上げていきます。
SPYDの運用実績
保有数量 | 353 |
取得単価(ドル) | 27.97ドル |
取得単価(円) | 2,989円 |
評価損益(ドル) | 4,507.81ドル |
評価損益(円) | 530,124円 |
損益(ドル)(%) | 45.66% |
損益(円)(%) | 50.24% |
という運用実績です。
保有している他の高配当ETF(HDV/VYM)に比べて、最も高いパフォーマンスを発揮してくれています。
また直近4回の分配金から利回りを計算してみると・・・
- 2020年9月:0.263572ドル
- 2020年12月:0.606617ドル
- 2021年3月:0.636159ドル
- 2021年6月:0.398912ドル
- 直近4回の分配金:1.90526ドル
- 直近株価:40.74ドル
- 分配金利回り:4.67%
となり、私が1年間で受け取る分配金は・・・
となります。
と私のポートフォリオの中でも非常に存在感を示してくれています。
今後の運用方針
3月時点と違い「SPYDへの定期積立は解除」しています。
本来、SPYDは「アクティブ投資」に分類されるため、定期積立はあまりおすすめできる購入方法ではありません。
しかし、初心者にとっては底値で一括購入というのも難しいため、私は「VIX指数」を基準に定期購入をしてきました。
しかし、3月後半に「VIX指数は20以下」となったことから、定期積立を解除しています。
直近では株価は高値圏で安定していることから、追加購入はしない予定です。
再度VIX指数が30を超えるような水準となった場合に、スポット購入しようと考えています。
なお、VIX指数についての解説は、下記記事を参考にしてみてください。
まとめ:SPYDは連続増配!株価も回復しコロナ影響から復調!
ここまでSPYDの2021年6月分配金速報と、基本情報、私の運用実績をまとめてきました。
- 2021年6月の分配金は対前年比で+9.08%の2期連続増配
- 6月の時点で2020年3月〜9月の分配金合計よりも多い
- 6月期時点で過去最高の分配金水準
- セクター比率は2021年3月とほぼ変化なし
- 株価はコロナショック前の水準に回復し過去最高を更新中
- 運用実績としても、含み益50%、50万円を突破
- ただしVIX指数が下がっているので買付は停止中
他の高配当ETFと比べると「安定性」に欠けるSPYDですが、無事3月、6月の2期連続増配を記録してくれました。
分配金利回りも高く、株価も最近は堅調に推移しており、私のポートフォリオの中核でもあります。
SPYDの注意点としては
という点も頭に入れておかなければなりません。
しかし、今回のコロナショックを受けて
ということがわかったので、今後も長期保有を続けていきます。
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