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【速報】VIGの2021年6月の分配金は+12.39%の安定増配!運用実績も公開

  • VIGの2021年6月分配金が知りたい方
  • VIGの過去の分配金推移や基本情報が知りたい方
  • VIGを保有している人の運用実績が知りたい方

こんな方に向けた記事です。

米国高配当ETFの2021年6月分配金が発表される時期となりました。

VIGは高配当ではありません」が、

  • 連続増配がコンセプト
  • 増配率が非常に重要なETF
  • 高配当ETFは合わせて保有している人も多い

というETFのため、高配当ETFと併せて分配金速報を取り上げています。

先行して発表された米国高配当ETFの結果は

  • SPYDは連続増配
  • HDVは連続減配
  • VYMは6月は減配(3月は増配)

と少し予想外の結果が発表されています。

安定感のあるVYMが減配したし、VIGも減配になってしまうのでは・・・

と心配した方もいらっしゃるかもしれません。

しかしVIGの2021年6月分配金の結果は

12.39%の大幅増配

となりました。

過去の分配金の推移や基本情報、私の運用実績を含め、まとめていきます。

それでは詳しい内容を見ていきましょう。

VIGの2021年6月分配金速報と分配金の推移

まずは2021年6月に公開された、6月の分配金を見ていきましょう。

2021年6月の分配金は連続増配!

VIG6月
2009年0.231
2010年0.25
2011年0.283
2012年0.317
2013年0.345
2014年0.408
2015年0.442
2016年0.446
2017年0.518
2018年0.5657
2019年0.4734
2020年0.6006
2021年0.675
12.39%

2021年6月の分配金は

  • 0.675ドル
  • 2020年6月対比で+12.39%の増配
  • 2021年3月も+8.25%の増配

コンセプト通り連続増配を記録してくれています。

グラフで見ても分かる通り「6月期の過去最高」を記録しています。

6月期は2019年に1度だけ減配をしていますが、それ以外は全て増配を記録しています。

VIGの月別分配金推移

VIGの月別の推移を見ていきましょう。

VIG3月6月9月12月
2009年0.2760.2310.2310.241
2010年0.2250.250.2670.306
2011年0.2720.2830.2850.332
2012年0.2720.3170.3230.498
2013年0.2880.3450.3570.398
2014年0.3290.4080.390.458
2015年0.4590.4420.4430.475
2016年0.410.4460.3930.577
2017年0.4250.5180.430.5461
2018年0.39670.56570.49810.5772
2019年0.50970.47340.55230.5985
2020年0.4740.60060.55750.6644
2021年0.51310.675

VIGは10年以上の運用歴があるため、分配金の推移もグラフで見ると非常にわかりやすいです。

VIGの分配金の傾向
  • 3月は対前年比でマイナスとなる傾向が他の月より多い
  • 3月が1年で最も分配金が少なく、月を経るごとに多くなる傾向
  • 「連続増配」ETFの名の通り、着実に連続増配を続けいている

3月が1年で最も分配金が少なく、月を経るごとに多くなる傾向」という特徴を持っていますが、

  • 2021年6月の分配金は0.675ドル
  • 月別で過去最高だったのは2020年12月の0.6644ドル
  • 今回の2021年6月分配金はVIGの月別分配金で過去最高を更新

となっています。

「連続増配」をコンセプトにしているだけあって、減配となる月があっても、他の月でカバーするなど、しっかりと「増配」を続けてくれる「非常に優秀なETF」といえます。

VIGの月別増配率

3月6月9月12月
2010年-18.48%8.23%15.58%26.97%
2011年20.89%13.20%6.74%8.50%
2012年0.00%12.01%13.33%50.00%
2013年5.88%8.83%10.53%-20.08%
2014年14.24%18.26%9.24%15.08%
2015年39.51%8.33%13.59%3.71%
2016年-10.68%0.90%-11.29%21.47%
2017年3.66%16.14%9.41%-5.36%
2018年-6.66%9.21%15.84%5.69%
2019年28.49%-16.32%10.88%3.69%
2020年-7.00%26.87%0.94%11.01%
2021年8.25%12.39%
黄色マーカーは対前年比で減配

過去の増配率を見ると

  • 3月は一番減配が多い
  • 6月、9月は過去10年で1度しか減配がない
  • 減配の場合は、減配が幅が大きく10%以上の減配の可能性が高い

ということがわかります。

2021年6月の結果が出たことにより

  • 2020年6月期以来、5期連続増配
  • 2020年6月の大幅増配があったにもかかわらず、2021年6月も2桁増配
  • 9月、12月は減配の可能性も低く、さらなる連続増配も期待

出来ると言えます。

VIGの年別分配金推移

続いて、年別の分配金推移を見てみましょう。

VIG対前年比年間合計
2009年0.979
2010年7.05%1.048
2011年11.83%1.172
2012年20.31%1.41
2013年-1.56%1.388
2014年14.19%1.585
2015年14.76%1.819
2016年0.38%1.826
2017年5.10%1.9191
2018年6.18%2.0377
2019年4.72%2.1339
2020年7.62%2.2965
2021年10.56%1.1881
2021年は3月、6月時点

グラフで見ると分かる通り

  • 3月、6月の累計は過去最高
  • 2020年3月、6月対比で10.56%の増配

コロナ影響もなく絶好調と言えます。

2009年以降、2013年を除き、11年間で10度の増配を誇っています。

2009年に0.979だった年間分配金は、2020年には2.2965と約2.5倍に成長しています。

増配率を計算してみると・・・

VIGの増配率
  • 1年:7.62%
  • 3年:6.17%
  • 5年:4.77%
  • 10年:8.16%

と、非常に安定的な増配を続けていることがわかります。

コロナショックのあった2020年の増配率も、直近3年平均、5年平均を大きく上回った数値であることがわかります。

今回の2021年3月の増配率も+8.25%と10年平均とほぼ同等の水準であり、どんな環境下でも安定した増配を続けてくれるETFといえます。

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VIGの基本情報・セクター別シェア・株価

続いて、VIGの基本情報の振り返りとセクター別のシェアを見ていきましょう。

VIGの基本情報

運営会社ヴァンガード
運用開始2006年4月
経費率0.06%
純資産額約6.4兆円(米国ETFの運用総額ランキング20位)
分配利回り1.42%
ベンチマークナスダック米国ディビデンド・アチーバーズ・セレクト指数
投資対象米国の中型・大型株を保有。
過去10年間連続増配の米国の普通株(REITを除く)への投資
組入銘柄数約200銘柄

VIGの特徴
  • 10年連続増配株で構成されている
  • 純資産額がETFの中でもトップレベルに大きい
  • 分配利回りは1.5%程度と低いが、連続増配による分配金増加が期待できる

VIGのセクター別のシェア

業種3月6月3月順位
資本財21.10%22.20%2
一般消費財22.50%16.40%1
ヘルスケア15.10%15.10%3
金融8.30%14.40%6
情報技術12.90%12.90%4

3月期と比較すると

  • 一般消費財の比率が5%以上減少し1位→2位に
  • 金融が6%以上増加し、6位→4位に
  • 生活必需品は9%→10%に比率を上げるも、TOP5からは外れる

と構成比に変化がありました。

ただし3月期と同様に

  • 上位3セクターで約55%
  • 上位5セクターで約80%

という比率は変わりませんでした。

他の高配当ETFと比較しても、景気敏感業種がほとんど入っていないため、

  • 利回りは低い

不況に強い

となっています。

そのため、コロナショック時も株価の戻りが早く、すでにコロナショック前の高値を更新しています

VIGのTOP10銘柄

名称数量ファンドの割合3月順位
MSFT:USマイクロソフト9.18 百万2.31 十億3.951
JPM:USJPモルガン・チェース・アンド・カンパニー14.49 百万2.23 十億3.81
JNJ:USジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)13.22 百万2.15 十億3.674
WMT:USウォルマート14.23 百万1.99 十億3.402
V:USビザ8.16 百万1.91 十億3.265
UNH:USユナイテッドヘルス・グループ4.77 百万1.90 十億3.256
HD:USホーム・デポ5.41 百万1.75 十億2.998
PG:USプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)12.39 百万1.65 十億2.827
CMCSA:USコムキャスト22.99 百万1.29 十億2.219
KO:USコカ・コーラ21.67 百万1.17 十億2.00
(出典:Bloomberg)

  • TOP10からはウォルマート、ウォルト・ディズニーが外れる
  • JPモルガン、コカ・コーラが新しくTOP10に入る

上位10銘柄でポートフォリオの約30%を占めています。

約200銘柄のうち10社でポートフォリオの1/3を占めている形となります。

それにしても10年連続増配企業が200社以上も存在している事自体、日本との株主還元意識の格差を実感します。

VIGの株価

(出典:Bloomberg)

こちらはVIGの5年チャートとなります。

コロナショック時は30%程度株価は下落しました。

しかしその後は他の高配当ETFとは違い、すぐに株価を戻しています。

2020年内にはコロナショック前の高値を更新しており、2021年にはいってからも過去最高値を更新し続けています。

なお、5年チャートで見ても、きれいな右肩上がりを示しており、「連続増配企業=株価成長&配当増加」を裏付ける株価推移となっています。

私の運用実績と今後の運用方針

最後に私のVIGの運用実績と今後の運用方針について取り上げていきます。

私の運用実績

現在値(ドル)150.44
現在値(円)16,527
保有数量73
取得単価(ドル)116.29
取得単価(円)12,476
取得金額(ドル)8,489.17
取得金額(円)910,748
評価額(ドル)10,982.12
評価額(円)1,206,495
評価損益(ドル)2,492.95
評価損益(円)295,747
損益(ドル)29.37%
損益(円)32.47%

  • 取得金額:91万
  • 評価額:120万
  • 評価損益:29.5万
  • 損益(%):+32%

という運用実績です。

分配金は2%を切る水準であるため「高配当」と呼べるわけではありませんが、確実に株価成長を期待できるETFです。

また、現時点の分配金利回りは低いですが、「連続増配」がコンセプトのETFのため、10年先、20年先には分配金が2倍、3倍になることを期待して保有しています。

今後の運用方針

3月時点ではVIGは「タイミング投資」を考えていました。

しかVIGの過去の推移やコロナショック後の回復を見ても、VIGは「インデックス投資に近い」と考えるようになりました。

VIGは「10年以上連続増配銘柄」で構成されているため、

  • インデックス投資ではなく、あくまでもアクティブファンド

です。

ただし「連続増配」をコンセプトにしているため、

  • 安定した増配を毎年続けてくれる
  • 連続増配企業は事業成長も遂げているため、株価成長も期待できる
  • 実際の株価も長期的に右肩上がり

となっており、「インデックス投資に近い」性質を持っていると感じています。

今後は「ドルコスト平均法」を意識して「定期積立」を検討しています。

なお、米国高配当ETFの購入タイミングなどをまとめた記事がありますので、併せてご覧ください。

まとめ:VIGは安定した増配を期待できる優良ETF!

ここまでVIGの2021年6月分配金速報と、基本情報、私の運用実績をまとめてきました。

  • 2021年6月の分配金は対前年比で+12.39%の大幅増配
  • VIGは3月が一番分配金が少なく、月を経るごとに分配金が多くなる傾向
  • 3月、6月の累計は、対前年比+10.56%で過去最高
  • 上位3セクターで50%、5セクターで80%を占める
  • 金融セクターが新たにTOP5にランクイン
  • 私の運用実績も「+32%」と大きな評価益を作ることが出来ている
  • 分配利回りは1.5%程度と少ないが、「安定した株価成長」「連続増配」が魅力
  • VIGは「インデックスファンドに近い」ため「定期積立」もあり

VIGは「高配当ETF」(SPYD/VYM/HDV)とは異なり、あくまでも「連続増配」がコンセプトのETFです。

そのため、「分配金利回り」にとらわれるのではなく、株価成長&将来のキャッシュフロー増加を見据えた投資が必要です。

今回のコロナショックでもVIGの強さと安定感を再確認することが出来ました。

  • 不況に強いセクター構成で株価の戻りが早かった
  • コロナ影響でも連続増配を続けている
  • 2021年3月6月累計でも10%を超える増配率で、安定した増配率が魅力

「株価成長&連続増配」が期待できる「超優良ETF」であると考えています。

今後もVIGの増配は安定して期待できるため、分配金速報として本ブログでも取り上げていきます。

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