本記事では「新解釈・三國志」の映画を見た感想を記載していきます。ネタバレになってしまう部分もあると思うので、その点は注意して読んで頂ければと思います。
- 「新解釈・三國志」を見るかどうか迷っている人
- 「新解釈・三國志」を見て、他の人の感想が気になる人
- 「新解釈・三國志」の感想を知り、見るべき映画化を判断することが出来ます
- 「新解釈・三國志」を見た他の人の感想と自分の意見を比べることが出来ます
結論:正直寒~いスベリ作品。映画ではなくテレビを待った方が良い
正直な感想としては「寒いコントを見ているような作品。ギャグを詰め込みすぎて逆に笑えない」という感想です。
私自身は、あまり福田雄一さんの作品を見たことがなく、今回も付き合いで見に行った映画でした。
三國志自体は、小説で読んだことがあり、登場人物や話の流れは理解している状態で映画を見ることになりました。
出演者も非常に豪華で、三國志という壮大なスケールの映画を期待していましたが。。。
正直中身は、寒いコントを見ているようで、戦いやシリアスなシーンでも無理矢理笑いを入れ込んでくるのは、逆に冷めてしまいました。
また、劇場には50名程度観客は入っていましたが、正直笑いが起きていたシーンはわずかで、どちらかというと失笑が多い印象でした。
正直、こちらの作品で2000円を使うのであれば、別のことにお金を使った方が良いのでは?と感じてしまいました。
もしまだ見ていない方は、映画やDVD・配信を待った方が良いと思います。
基本情報とあらすじ
- 脚本・監督:福田雄一
- 主演:大泉洋
- その他出演:賀来賢人、橋本環奈、山本美月、岡田健史、岩田剛典、渡辺直美、ムロツヨシ、山田孝之、城田優、佐藤二朗、小栗旬、西田敏行
約1800年前の中国にておいて、「魏・呉・蜀」の三国に別れていた時代。
蜀の将軍である「劉備」(大泉洋)を中心に描かれ、「赤壁の戦い」までを映画では描いています。
一般的な三國志の流れはそのままに、監督の独自の解釈を加え、西田敏行が語り部として、その解釈を解説しながら、物語が進んでいくという流れになっています。
映画で描かれているシーンとしては
- 桃園の誓い
- 黄巾の乱
- 董卓の討伐
- 三顧の礼
- 呉と蜀の同盟
- 赤壁の戦い
約2時間の映画の中で、三國志の主要なシーンを積めて混んで描かれています。
三國志を知っている人が見ても楽しめると思いますが、三國志の内容を全く知らない人が見ても、物語の流れ自体はそこまで重要ではないので、話にはついて行けると思います。
良かったポイント①:豪華な出演陣
正直、話の内容自体は・・・という感じでしたが、良かったポイントもあります。
それは豪華な出演陣です。
各シーンごとに、誰でも知っているような女優・俳優が起用されており、見ている側も「こんな豪華な人がこんなシーンだけで出てるんだ」と驚きさえ覚えます。
正直、演技で魅せる映画ではないため、ここまで豪華な出演陣を使っても結局寒い笑いに変わってしまうのがなんとももったいないですが。。。
ただし、語り部の西田敏行さんは非常に良い味が出ていました。
西田敏行さんが歴史学者という立ち位置で、自分の研究結果として新しい解釈を加えた三國志を語っていくという形で進んでいきますが、まさに歴史学者という感じがしてぴったりでした。
あとは、董卓役の佐藤二朗さんの縁起も良かったです。
本当はもう少し悪くて厳つい印象だとは思いましたが、意地悪な将軍というイメージは何となくハマっていました。
良かったポイント②:三国志の話がコンパクトにまとまっている
三國志を知らない方でも、話の内容が2時間でコンパクトにまとまっていました。
- 桃園の誓い
- 黄巾の乱
- 董卓の討伐
- 三顧の礼
- 呉と蜀の同盟
- 赤壁の戦い
と、三國志の主要なシーンを全て押さえている印象です。
特に、赤壁の戦いでも「風向きが変わるシーン」「一夜にして矢を調達する」と言った、諸葛亮孔明の策略のすごさも描かれています。
単純に歴史の流れを知ると言うだけでも2時間でコンパクトにまとまっているなという印象を受けました。
悪かったポイント①:全てが寒いコントでメリハリがない
三國志と言えば、壮大なスケールであったり、迫力のある戦いのシーン、シリアスな陰謀・策略など、様々なシーンが存在します。
しかし、この映画はコメディと言うこともあり、全てのシーンが「笑い」に繋げようとしている印象でした。
映画としてのメリハリがなく、全て笑いに繋げようとしているモノの、実際は全て俳優陣が演じているため、下手な漫才を見ているような印象でした。
とにかく、ボケをあらゆる所に詰め込んで、どこかで笑えれば良いという感じかも知れませんが、それが逆に一つ一つレベルの低い感じに写ってしまい、結果的に全て笑えないという感じでした。
悪かったポイント②:コロナ禍で観客も笑えない
これは映画の内容だけが悪かったわけでは無いと思います。
こういったコメディの場合、周りが笑っているから自分も楽しい気持ちになるということもあるかと思います。
しかし、現在はコロナ禍まっただ中。
観客全員がマスクを付け、声を出すことも躊躇してしまう状況です。
そんな状況もあり、映画を見ても笑いたくても笑えない。。。結果的に周りが笑っていないから自分もつまらない気持ちになってしまう。。。
そういった影響もあるかと思います。
周りが心置きなく笑える環境であれば、また違った印象を受けるかも知れません。
しかし、個人的には、周りの状況云々よりも、内容自体が。。。
まとめ
少し酷評をしてしまいましたが、三國志を知っている自分としては、歴史を思い出す良いきっかけにもなりました。
内容を知っているからこそ「この人はこんな印象ではないけどなー」「このシーンはもっとシリアスでしょ」とかを考えてしまったことも事実です。
まあ、そもそも自分がコメディをあまり好きではないってのもありますし。
一意見として参考にしてもらえれば幸いです。