転職活動の初期
転職活動なんて全くやったこともない
そもそも転職なんて出来るのか?
全くわからない状態からのスタートでした。
私の場合は、まずは「ビズリーチ」に登録することから始めました。
理由は「CMで見たことあるから」「同じ時期に転職活動をしていた同期が登録していたから」という理由でした。
単純な情報だけを登録するだけではスカウトは来ないため、自分の経歴の棚卸し
これが本当に大変でした。
自分が今までやってきたプロジェクトと、自分のそのときの立ち位置や成果を9年間分全て書き出しました
こうやって書き出してみると、本当に自分なんかが転職できるんだろうか?と不安になりました
新卒から一貫して自社のパッケージシステムにしか携わっていない
使われている技術は、社内でしか通用しない
システムの領域も汎用性がなく、業務知識も活かせない
会社のネームバリューだけはそこそこありましたが、改めて自分自身の価値に向き合う良い機会でした。
転職するかどうかはわからないけど、とにかく活動だけしてみよう
最初はそんな感じで、スカウトをもらった転職エージェントと数社面談をしました
そうすると、「自分の軸」みたいなものが少しずつ見え始めました。
- この転職エージェントは自社の利益しか考えていない
- 結構どのエージェントもこの企業進めてくるな
- 自分に紹介される案件の年収レンジはこのくらいなのか
- 自分の今までのスキルや経験が活かせるような会社が良いな
こんなことを考えながら、転職エージェントとの面談を重ねました。
数えてみれば、紹介された案件は100社近くにも上ります。
これだけの案件が紹介されるのは、自分の市場価値があるから?と勘違いもしました。
時はコロナショック前の超売り手市場。どこの会社も人手不足で悩んでいるような時期でした。
この時期は、毎週転職エージェントと面談をして、紹介された案件を口コミサイトなどで調べてExcelにまとめるような生活をしていました。
転職活動の中期
4月から転職活動を始めましたが、夏頃になると少し勢いが止まってしまいました。
理由はいくつかあるのですが
- 結局自分が転職したいかどうかわからない
- 色んな案件がありすぎて選べない
- そもそも外が暑くて、転職活動したくない。。。笑
それまで毎週のように転職エージェントと面談し、100社以上の紹介をもらっていましたが、逆に色んな話を聞き過ぎて、選べない状況になっていました。
そもそも、自分がどうなりたいか?今の会社のどこが嫌で、どんな会社に行きたいのか?
この辺りを明確にせず、ただ何となく「今の会社にいるのが不安だから」というだけで転職活動をしてしまっていました。
そのため、紹介をもらった案件にもあまり前向きに検討することが出来ていませんでした。
転職活動の再開
秋になり、10月頃に転職活動を再開してみることにしました。
転職活動の初期には、あまり自分の軸が見つかっていなかったため、まずは自分の軸を定めるようにしました。
- 今の会社の嫌なところ
- なぜ転職しなければならないのか?
- 自分が転職先に求める条件
- 自分が転職先で活かせるスキル
- 今までの経歴やアピールポイント
- 転職してどんな生活を送りたいか
このようなことをまとめていくようにしました。
そして、当初自分が魅力に感じていた企業があったため、その企業の案件を持っている転職エージェントを探していました。
活動初期の失敗にもあったように、転職エージェントを複数掛け持ちしてしまうと、逆に選べなくなってしまうため、第1志望の企業の案件を持っていた転職エージェント1社に絞り活動を再開しました。
事前に経歴などをまとめておいたこともあり、転職エージェントから第1志望の会社も含めて10社程度紹介頂き、その中から本格的に転職活動を進めていくことになりました。
4月の頃には「なんとなく」だった転職活動でしたが、この頃には「やってやる」という気持ちになっていました。
しかし、そんな自分を俯瞰するように「本当に転職したいかどうかはまだわからない。でも今の会社に居続けるのが息苦しい。それなら環境を変えてみるしかないよね」と言ったような心境だったことを覚えています。
自分の性格的に、冒険や挑戦は全然好きではありません。
むしろ「安定」「今までと同じ」「リスクは取りたくない」といった、根っからの安定志向な人間です。
それでも、そのときは「行動しないといけない」という気持ちになっていました。
「結局今の会社でも挑戦や冒険が求められ続ける。それなら環境を変えるのも冒険・挑戦。どちらも苦手なことだけど、環境を変えてみる方が自分にとってはチャンスや選択肢が増えるかも」
こうして、本格的に転職活動を始めることに。このときは入社9年目、2019年の11月のことでした。