- 増配の可能性が高い企業を知りたい
- 連続増配企業に投資をしたい
- 連続増配がストップする予想が出されているが、実は業績が好調な企業を知りたい
こんな方に向けた記事です。
本記事では「連続増配をストップする予想を出しているが、実は増配が期待できる企業」を厳選して3社ご紹介します。
2021年度の業績予想を出している企業も多いですが、
- コロナ禍で控えめな業績予想を出している企業
- 連続増配しているが、2021年度は配当金の据え置きを予想している企業
- 実は毎年業績を控えめに出し、増配・上方修正を発表する企業
など、「実は増配が期待できる企業」も世の中には存在します。
そこで本記事では
- 2020年度時点で10年以上連続増配を継続
- 2021年度は連続増配をストップする予想
- ただし業績は実は好調
を厳選して3社ご紹介します。
こういった企業を知っておけば、
- 株価が下がったときに安く仕込んでおける
- 業績の上方修正により株価上昇
- 増配発表により配当も増加
を期待することが出来ます。
- 2020年度時点で10年以上連続増配を継続
- 2021年度の予想が出されている
- 2021年度の配当金は「据え置き」を予想
- ただし2021年度の売上・利益が対前年比でプラスが予想されている
※株価・企業情報は2021年2月末時点の情報にて執筆しています。
連続増配の継続が期待できる「増配期待大」の3社
2021年度の配当金は「据え置き」ながら、業績好調で「連続増配の継続」が期待できる企業はこの3社です。
- 2127 日本M&Aセンター(10年連続増配中)
- 7564 ワークマン(10年連続増配中)
- 7976 三菱鉛筆(11年連続増配中)
※連続増配年数は2020年度時点の記録
この3社は、「10年以上連続増配」を続けながら、2021年度で「連続増配記録がストップ」すると予想されている企業です。
2021年度はコロナ影響により、
- 業績の大幅悪化
- 配当の大減配・無配転落
- 連続増配記録のストップ
を発表する企業も多くあります。
そんな中でも、この3社は
- 業績好調
- 財務優良
- 高い株主還元姿勢
を持ち合わせている企業であり、「増配発表」の可能性が高い企業だと考えています。
それでは、個別の企業の分析をしていきましょう。
2127 日本M&Aセンター(10年連続増配中)
日本M&Aセンターは、その名の通り企業買収・M&Aをサポートする会社です。
地銀などと連携し、後継者問題に悩んでいる企業と、事業買収して業績を拡大したい企業のマッチングなどを手がけています。
業績の推移
本ブログでも何度も取り上げている「日本M&Aセンター」ですが、本当に強い事業を持っている魅力的な企業です。
- 10年以上連続して、売上・営業利益が成長している
- 10年で売上・営業利益は約10倍に成長
- 営業利益率は驚異の45%
コロナ禍の2021年度も
- 売上:320億→330億(対前年比3%増)
- 営業利益:142億→150億(対前年比5%増)
と増収増益を発表しています。
さらに2021年度3Q時点の決算比較では、
- 売上:8.7%増
- 営業利益:10.2%増
- 対通気進捗率:94.6%
と当初予想以上に好調な業績を上げています。
4Qのみ一気に落ちることは想定されづらいため、「通期予想の超過」「上方修正」が大いに期待できます。
配当の推移
2011年以降、10年連続増配を続けてきましたが、2021年度は「据え置き」予想となっています。
ここ数年は配当性向は40%を継続しており、2021年度当初予想も配当性向は40%です。
このことから企業側も「配当性向40%」を意識していることが想定されます。
つまりEPSが上昇すれば、配当金も増配が期待できるということです。
配当性向はそのままで、EPSが3〜10%上振れすることを想定すると
- EPSが3%アップ→配当金26.78円
- EPSが5%アップ→配当金27.03円
- EPSが10%アップ→配当金28.6円
と推移することとなるなります。
このことからも「27〜29円」くらいで増配をしてくるのではないかと期待しています。
7564 ワークマン(10年連続増配中)
ワークマンは、作業用の衣類・関連用品を販売する企業です。
近年は「プライベートブランド」や「一般客向けの商品」も数多く取り揃え、業績の拡大させています。
業績の推移
非常にきれいな右肩上がりのトレンドを見せています。
- 10年連続売上増加・5年連続営業利益増加
- 2019年以降に業績を急拡大
- 2021年度も大きく業績成長予定
となっています。
営業利益率を10%→20%に改善させていることからも、ただ売上成長を狙うだけでなく、しっかりと利益を拡大する経営であることがわかります。
コロナ禍の2021年度も
- 売上:対前年比7.3%増
- 営業利益:対前年比14%増
と増収増益を発表しています。
2021年度3Q時点の業績を比較しても、
- 売上:対前年比16.1%増
- 営業利益:対前年比23.6%増
- 対通期進捗率:91.1%
当初想定よりも大きく業績を成長させていることがわかります。
このままのペースで行けば、「上方修正」が大いに期待できます。
配当の推移
配当金も2020年度時点で10年連続増配を続けています。
2021年度は「据え置き」の予想ですが、グラフからも分かる通り、
- 過去10年間は配当性向30%
- 2021年度は配当性向26%の予想
さらに「業績は絶好調」であることからも「増配」はかなり高い確率で発表されるでしょう。
7976 三菱鉛筆(11年連続増配中)
三菱鉛筆は、文房具の大手メーカーです。
筆記具を事業の中心と据えながら、「産業資材」「化粧品」も事業として手掛けています。
「ボールペン」に強みを持ち、売上構成比の半分を占めています。
また、国内だけでなく海外展開もしており、海外事業の売上は約45%と大きな割合を占めています。
業績の推移
上記2社と比べると、少し物足りない業績ではありますが、
- 営業利益率は10%以上
- 大きな低迷はなく安定
- 2021年度は増収・増益予想
2021年度の業績予想は
- 売上:対前年比6.0%増
- 営業利益:対前年比14.7%増
と増収増益を発表しています。
配当の推移
業績はほぼ横ばいながらも、近年は株主還元に力を入れている企業です。
2010年から11年連続増配を続けており、
- 2010年の配当金12円→2020年の配当金31円と2.6倍に成長
- 配当性向も20%→40%付近まで上昇
と、「業績成長→株主還元」にシフトしている印象があります。
最近の配当金は「29円」→「30円」→「31円」と1円ずつ増配をしています。
このことからも「連続増配を続ける強い意志」が感じられます。
2021年度は「業績は対前年比で上昇」にもかかわらず「配当金は据え置き」となっています。
12月決算となるため先は長いですが、業績の見通しが立てば「32円」へ増配し、「12年連続増配」を継続する可能性が高いです。
まとめ:増配を期待できる企業は少ない
ここまで2021年度の配当金は「据え置き」ながら、業績好調で「連続増配の継続」が期待できる企業を3社紹介してきました。
- 2127 日本M&Aセンター(10年連続増配中)
- 7564 ワークマン(10年連続増配中)
- 7976 三菱鉛筆(11年連続増配中)
※連続増配年数は2020年度時点の記録
10年以上連続増配を続けながら、2021年度で「増配ストップ」「減配」してしまう企業も多くあります。
- コロナ影響で業績に大ダメージ
- 中には赤字転落企業もある
- 配当は据え置きも、配当性向は100%を超過
このような企業が多い中、この3社に共通するのは、
- 連続増配を続けてきた高い株主還元姿勢
- 高利益率により高い事業優位性を持っている
- コロナ禍でも業績を伸ばす強い経営体制
- それでいながら、慎重な業績予想
という点です。
こういった企業を知っておけば、
- 株価が下がったときに安く仕込んでおける
- 業績の上方修正により株価上昇
- 増配発表により配当も増加
を期待することが出来ます。
本当に増配発表がされるのかはぜひ注目してチェックしてみてください。
本ブログでは、今回のような様々な軸でオススメ企業を紹介しています。
ぜひ今後も参考にしてみてください。