投資情報

高配当株ポートフォリオは自作しよう!日本の高配当株ETFをおすすめしない3つの理由【日本高配当投資】

  • 日本の高配当株投資を始めようとしている方
  • 高配当ETFに投資しようとしているが、自作している人が多く迷っている方
  • 米国の高配当ETF(SPYD/VYM/HDV)の日本版のETFを探している方

こんな方に向けた記事です。

アイコン名を入力

アメリカにはSPYD/HDV/VYMみたいな高配当ETFがあるけど、日本にも高配当ETFってないのかな?

あまり投資している人を見ないけど・・・

日本にも「高配当ETF」は存在します。

しかし、多くの投資家はETFを購入せず、独自でポートフォリオを作成しています。

本記事では「私が日本の高配当ETFを買わない理由」について解説をしていきます。

※ETF・銘柄の情報は2021年2月時点の情報を採用しています。

日本にも高配当ETFは存在する

まず、日本にも高配当株を詰め合わせた「高配当ETF」は存在します。

有名な高配当ETFは以下の3つです。

日本の高配当ETF
  1. 1489 日経高配当株50ETF(分配金利回り3.9%)
  2. 1577 野村高配当株70ETF(分配金利回り3.6%)
  3. 2529 株主還元70ETF(分配金利回り2.6%)

分配金利回りは3〜4%近くあり、十分高配当といえる水準でしょう。

年4回の分配金というのも非常に魅力的に見えます。

日本の高配当株ETFの特徴と比較

それぞれのETFの特徴・比較は以下のとおりです。

日本の高配当株ETFの共通的な特徴
  • 構成銘柄は50〜70銘柄と広く分散されている
  • 年4回の分配金がある
  • 信託報酬は約0.3%
  • 定期見直しが年1回実施される

日本の高配当株ETFの主な違い
  • 銘柄の母集団が異なる(日経平均/全上場銘柄/金融・保険を除くなど)
  • 構成比・各銘柄のウェイトが異なる

日経平均に採用されている大型株で構成されているETFもあり、一見すると全く問題なさそうに見えます。

また、定期的に銘柄の見直しもされており、業績が悪い企業は自動的に除外される仕組みです。

日本の高配当株ETFの組入銘柄

それでは上記3つのETFの組入銘柄を見ていきましょう。

※2021年2月末時点の組入銘柄となります。

最新の組入銘柄以下のページで参照できます。

1489 日経高配当株50ETF(分配金利回り3.9%)の組入銘柄

No.銘柄コード銘柄純資産比率
18306三菱UFJフィナンシャル・グループ4.06%
28316三井住友フィナンシャルグループ3.86%
38058三菱商事3.84%
47751キヤノン3.51%
58411みずほフィナンシャルグループ3.49%
68031三井物産3.17%
72914日本たばこ産業3.12%
89432日本電信電話3.05%
96178日本郵政2.99%
105020ENEOSホールディングス2.90%
118053住友商事2.88%
128766東京海上ホールディングス2.82%
139433KDDI2.68%
144502武田薬品工業2.64%
158725MS&ADインシュアランスグループホール2.63%
166724セイコーエプソン2.60%
175108ブリヂストン2.46%
188001伊藤忠商事2.42%
195019出光興産2.30%
204061デンカ2.17%
215201AGC2.16%
228309三井住友トラスト・ホールディングス2.15%
238630SOMPOホールディングス2.12%
248308りそなホールディングス2.12%
254902コニカミノルタ2.02%
261928積水ハウス2.01%
274005住友化学2.00%
288795T&Dホールディングス1.98%
298601大和証券グループ本社1.92%
309503関西電力1.88%
314188三菱ケミカルホールディングス1.78%
328604野村ホールディングス1.70%
335301東海カーボン1.68%
345214日本電気硝子1.57%
358304あおぞら銀行1.52%
364183三井化学1.36%
372768双日1.22%
386471日本精工1.22%
391808長谷工コーポレーション1.13%
406113アマダ1.12%
417186コンコルディア・フィナンシャルグループ0.72%
424208宇部興産0.69%
438354ふくおかフィナンシャルグループ0.68%
446703沖電気工業0.65%
459412スカパーJSATホールディングス0.63%
468628松井証券0.59%
473105日清紡ホールディングス0.57%
484631DIC0.53%
495703日本軽金属ホールディングス0.39%

1577 野村高配当株70ETF(分配金利回り3.6%)の組入銘柄

No.銘柄コード銘柄純資産比率
11605国際石油開発帝石1.89%
27272ヤマハ発動機1.79%
33861王子ホールディングス1.74%
43289東急不動産ホールディングス1.68%
56113アマダ1.68%
64005住友化学1.67%
78015豊田通商1.66%
88795T&Dホールディングス1.62%
96724セイコーエプソン1.61%
108031三井物産1.58%
114182三菱瓦斯化学1.58%
128591オリックス1.58%
134188三菱ケミカルホールディングス1.57%
148306三菱UFJフィナンシャル・グループ1.57%
157181かんぽ生命保険1.56%
168304あおぞら銀行1.55%
177751キヤノン1.54%
188316三井住友フィナンシャルグループ1.53%
193231野村不動産ホールディングス1.51%
208058三菱商事1.50%
211878大東建託1.50%
228053住友商事1.49%
236178日本郵政1.48%
246448ブラザー工業1.48%
258309三井住友トラスト・ホールディングス1.47%
269142九州旅客鉄道1.47%
278001伊藤忠商事1.47%
283407旭化成1.47%
293291飯田グループホールディングス1.46%
304061デンカ1.46%
318308りそなホールディングス1.46%
328331千葉銀行1.44%
338804東京建物1.44%
345201AGC1.43%
358601大和証券グループ本社1.43%
364183三井化学1.42%
375108ブリヂストン1.42%
387182ゆうちょ銀行1.42%
393405クラレ1.42%
401812鹿島建設1.41%
418750第一生命ホールディングス1.41%
429434ソフトバンク1.41%
433003ヒューリック1.40%
448411みずほフィナンシャルグループ1.40%
459432日本電信電話1.38%
467186コンコルディア・フィナンシャルグループ1.37%
474042東ソー1.36%
488473SBIホールディングス1.34%
497203トヨタ自動車1.32%
501801大成建設1.32%
519433KDDI1.31%
529503関西電力1.31%
538766東京海上ホールディングス1.29%
548355静岡銀行1.29%
553401帝人1.29%
561925大和ハウス工業1.27%
571951協和エクシオ1.26%
589502中部電力1.25%
591803清水建設1.25%
601808長谷工コーポレーション1.23%
618630SOMPOホールディングス1.23%
629508九州電力1.23%
631802大林組1.22%
648725MS&ADインシュアランスグループホール1.22%
652503キリンホールディングス1.20%
669506東北電力1.20%
677270SUBARU1.17%
682914日本たばこ産業1.12%
699504中国電力1.11%
707912大日本印刷1.10%

2529 株主還元70ETF(分配金利回り2.6%)の組入銘柄

No.銘柄コード銘柄純資産比率
15020ENEOSホールディングス2.32%
25108ブリヂストン2.26%
39984ソフトバンクグループ2.25%
48031三井物産2.20%
58058三菱商事2.17%
66502東芝2.14%
77751キヤノン2.13%
88002丸紅2.12%
96178日本郵政2.08%
108053住友商事2.07%
114901富士フイルムホールディングス2.05%
129434ソフトバンク2.05%
134188三菱ケミカルホールディングス1.97%
149433KDDI1.97%
158001伊藤忠商事1.96%
164503アステラス製薬1.93%
176963ローム1.92%
189432日本電信電話1.91%
194689Zホールディングス1.91%
207201日産自動車1.88%
217267本田技研工業1.86%
227203トヨタ自動車1.82%
236988日東電工1.81%
241925大和ハウス工業1.80%
259502中部電力1.78%
267270SUBARU1.77%
274507塩野義製薬1.76%
281928積水ハウス1.75%
294324電通グループ1.74%
301605国際石油開発帝石1.70%
319531東京瓦斯1.69%
322914日本たばこ産業1.68%
331878大東建託1.66%
342503キリンホールディングス1.58%
359503関西電力1.56%
364005住友化学1.54%
371801大成建設1.52%
385201AGC1.51%
394204積水化学工業1.48%
401812鹿島建設1.28%
417202いすゞ自動車1.24%
424183三井化学1.21%
437259アイシン精機1.18%
445019出光興産1.14%
455411ジェイ エフ イー ホールディングス1.14%
466724セイコーエプソン1.05%
477261マツダ1.02%
484042東ソー1.02%
497912大日本印刷0.99%
501803清水建設0.92%
516113アマダ0.88%
529506東北電力0.88%
539142九州旅客鉄道0.85%
544182三菱瓦斯化学0.85%
556471日本精工0.81%
567459メディパルホールディングス0.79%
579504中国電力0.79%
583405クラレ0.78%
598252丸井グループ0.77%
609831ヤマダホールディングス0.75%
616361荏原製作所0.71%
623401帝人0.69%
631808長谷工コーポレーション0.64%
646770アルプスアルパイン0.63%
653231野村不動産ホールディングス0.62%
668804東京建物0.60%
679987スズケン0.58%
688282ケーズホールディングス0.55%
695334日本特殊陶業0.55%
707013IHI0.54%

日本の高配当ETFの特徴まとめ

簡単に日本の高配当ETFの特徴をまとめると

日本高配当株ETFのまとめ
  • 日本にも高配当ETFは存在し、有名なのは以下の3ETF
  • 1489 日経高配当株50ETF(分配金利回り3.9%)
  • 1577 野村高配当株70ETF(分配金利回り3.6%)
  • 2529 株主還元70ETF(分配金利回り2.6%)
  • 分配金は年4回振り込み
  • 50〜70銘柄に分散されている
  • 日経平均に採用されている銘柄のみを母集団にしていたり、銘柄の見直しも定期的にされている

一見すると、このETFに投資をすれば良いように思いますが、なぜこのETFを購入せず、個別のポートフォリオを独自で作成する必要があるのでしょうか?

その理由を以下で解説していきます。

PVアクセスランキング にほんブログ村

日本の高配当株ETFをおすすめしない3つの理由

アイコン名を入力

日本の高配当ETFも、分配金利回りも悪くないし、年4回の振り込みで、銘柄選定もしっかりしていそうだけど・・・

日本の高配当株ETFはなぜおすすめされていないの?

日本の高配当株ETFをおすすめできない理由は以下の3つです。

  1. 組入銘柄には罠銘柄が多い
  2. 景気敏感な業種に偏っている
  3. 信託報酬が高い

それぞれの理由について詳しく解説していきます。

組入銘柄には罠銘柄が多い

日本の高配当株ETFをおすすめできない1番の理由は「罠銘柄」が多く組み入れられていることです。

  • 業績が下落傾向
  • 財務体質が危険
  • コンプライアンスに問題がある

配当利回りは高いものの、業績・財務・コンプライアンスに問題のある「罠銘柄」が多いのです。

代表的な罠銘柄

ここではファンドに組み入れられている、代表的な罠名銘柄をご紹介していきます。

あくまでも「代表的な罠銘柄の一部」の紹介となります。

実際には組入銘柄の半分以上の銘柄は「罠銘柄」といえます。

個別銘柄投資で選定するのであれば、絶対投資をしないような企業が多く含めれています。

代表的な罠銘柄
  • 6178 日本郵政:業績は毎年下落。グループ子会社のかんぽ生命による不正問題。
  • 5020 ENEOS HD:赤字を繰り返し記録。有利子負債も多い。
  • 6724 セイコーエプソン:売上・利益は年々縮小。
  • 4902 コニカミノルタ:売上・利益は年々縮小しており、近年は連続赤字。
  • 4183 三井化学:自己資本比率が低く、有利子負債が多い。リーマン・ショック時は赤字を連発。

  • 名前を聞いたことのある大企業
  • 配当利回りランキングの上位企業
  • 売上が大きい規模の大きい企業

名前だけ見ると「優良企業」に見えますが、実態はボロボロな企業が多いです。

高配当投資は「長期保有」が前提にも関わらず

  • 業績は毎年下落している
  • コンプライアンスに問題がある
  • 財務体質に安定性がない

「減配」「倒産」のリスクを抱えている企業ばかりです。

景気敏感な業種に偏っている

アイコン名を入力

でもプロが選んでるんだし、しっかりと分散もされているのでは?

50〜70銘柄に分散されているって書いてあるし・・・。

銘柄数自体はある程度分散されていますが、業種・業界は景気敏感なセクターにかなり偏っています。

「景気敏感」なセクターの比率が多いと、

  • 景気が悪くなったときに業績が一気に下落
  • 配当も減配・無配転落がありえる

長期で安定的な配当を求める「高配当投資」の目的に合わなくなってしまいます。

景気敏感・景気に左右されないセクターの例

では、実際に景気に左右されやすいセクター・されにくいセクターを解説していきます。

景気敏感セクターの例
  • 銀行業
  • 証券業
  • 化学
  • 卸売業
  • 石油・石炭
  • 輸送用機器
  • 電気機器
  • 建設業

景気が悪くなると

  • お金の流れが悪くなるため、金融系(銀行・証券)が影響を受ける
  • 車や電化製品を買わなくなるため、製造業の需要が少なくなる
  • 製造業が使うエネルギーや素材の需要が減る
  • 新規の工事がなくなり、建設業もダメージを受ける

といった流れです。

景気に左右されないセクターの例
  • 食品
  • 情報・通信
  • 医薬品
  • 鉄道
  • 電気・ガス

一方、景気に左右されないセクターは

  • 景気が悪くなっても食事はするため、食品業界は強い
  • 通信や電気・ガスのインフラは影響を受けづらい
  • 医療・医薬品も景気に左右されない

高配当投資は「長期で安定的に配当が得られる」ことが重要なので、

  • 景気に左右されて、減配・無配転落するセクター

ではなく、

  • どんな景気でも安定的に配当を受けられるセクター

を選ぶ必要があります。

日本高配当株ETFのセクター構成比(1489 日経高配当株50ETF)

「1489 日経高配当株50ETF」を例にセクター構成比を確認してみます。

景気敏感セクターは・・・

  • 銀行業(17.6%)
  • 卸売業(13.0%)
  • 電気機器(8.8%)
  • 化学(8.5%)
  • 石油・石炭製品(5.5%)

景気敏感セクターが構成比の半分以上を占めています。

その他業種の中にも景気敏感セクターは含まれるため、全体の2/3は景気敏感セクターで構成されていると言えます。

景気によって配当が左右されてしまう、全く安定しないセクター構成比ということが出来ます。

信託報酬が高い

アイコン名を入力

罠銘柄やセクター分散がされていないことはわかったよ。

でも、信託報酬もそんな高くはないし、ボッタクリってわけではないよね?

たしかに信託報酬は「ボッタクリ」というほど高くはありません。

  • 1489 日経高配当株50ETF:信託報酬0.28%
  • 1577 野村高配当株70ETF:信託報酬0.32%
  • 2529 株主還元70ETF:信託報酬0.28%

ただし大きなキャピタルゲインを狙う投資とは異なり、「高配当投資」は数%の配当を長期間に渡ってコツコツ積み上げる投資手法です。

信託報酬で0.3%を取られるということは、配当利回り4%→3.7%になってしまうということになります。

「0.3%」という違いは、銘柄の選定判断に大きく影響を及ぼす数字です。

私は4%以上を「高配当株」として判断し購入をしています。

そのため配当利回り4%であれば購入を検討しますが、3.7%であれば購入対象からは除外します。

上記で述べたように、

  • 罠銘柄が多い
  • 景気敏感セクターに偏っている
  • さらに信託報酬まで取られる

自作すれば信託報酬はかからず0円のため、私は自作をする判断をしています。

まとめ:日本の高配当株ETFはおすすめできない

ここまで「日本の高配当株ETFをおすすめしない理由」を3つ紹介してきました。

  • 日本にも高配当株ETFは存在する
  • ただし、米国の高配当ETF(SPYD/VYM/HDVなど)とは異なり、購入はおすすめできない
  • ①罠銘柄が多すぎる
  • ②景気敏感セクターに偏っている
  • ③信託報酬がかかる
  • これらの理由から、日本の高配当株ポートフォリオは自作したほうが良い

米国の高配当ETF(SPYD/VYM/HDV)であれば、

  • 3つのETFがそれぞれバランスが取れている
  • セクター分散・銘柄分散が適切に効いている
  • 信託報酬も安い

と非常に優れたETFであり、私も保有しています。

しかし、日本の高配当株ETFは問題が多く、購入する気にはなれません。

銘柄選定に時間はかかりますが、企業分析の目も養えるため、私はポートフォリオを自作しています。

ポートフォリオは全て公開もしていますので、もしよかったら参考にしてみてください。

また、オススメ高配当銘柄も本ブログにて発信していますので、是非チェックしてみてください。

Youtubeでも発信をしていますので、興味のある方はチャンネル登録・高評価をお願いします!

ABOUT ME
FIREを目指すモノ
30代のポンコツ社内SE。 総資産1700万円を突破! ポートフォリオや家計収支を全て公開しています。 20代の頃はギャンブル投資で数百万円を失うも、現在は高配当・インデックス投資を学び、資産拡大中。 大手SIer→人材業界の社内SEへの転職経験があります。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA