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配当金生活には1,000万円だけあれば良い!増配率を加味した配当金シミュレーション【米国高配当ETF】

  • 配当金生活を夢見ている方
  • 出来るだけ少ない資金で配当金生活を実現したい方
  • 「増配率」を加味した配当金が気になる方

こんな方に向けた記事です。

私のプロフィール
  • 30代前半のサラリーマン
  • FIREを目指し日々投資情報をブログ・Youtubeで発信中
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  • 過去には多数のお金の失敗を経験し、堅実な資産運用に切り替え
  • 現在は「高配当株投資」「インデックス投資」をメインに資産運用中
  • 銘柄分析を詳細に行い「罠銘柄」を排除したポートフォリオを構築しブログで全て公開中!
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  • 自作ツール「銘柄分析ツール」「FIRE計算表」も公開中。

配当金生活って夢があるけど、いくら資金が必要なんだろう・・・?

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利回り4%で考えても、1億円くらいないと配当金生活なんて無理だよ・・・。

投資を学んだ人の中には

お金を貯めて夢の「配当金生活」をしたい!

と考えている方も多くいらっしゃると思います。

しかし投資を勉強すればするほど

  • 配当金を得るには投資元本が重要・・・。
  • 配当利回りは4%で考えても、1億円でやっと400万円か・・・。
  • そもそも1億円なんて夢のまた夢だよ・・・。

と理想と現実のギャップを理解し、「配当金生活なんて無理だ・・・。」と諦めている方もいるのではないでしょうか?

実は「1,000万円」あれば、「夢の配当金生活!」を実現できる方法が存在します!

そのためのキーワードが、

  • 増配率
  • 複利の力

このキーワードを知っておくだけで「夢の配当金生活」に近付くことが出来ます。

本記事では「増配率と複利の力を加味した配当金シミュレーション」をご紹介します。

本記事を読めばわかること
  • 増配率の重要性を知ることが出来ます!
  • 自身の投資方針・必要な資産額を見直すきっかけになります
  • 1,000万円で「夢の配当金生活!」を実現できるプランを知ることが出来ます。

増配率が魅力的な米国高配当ETF

まずは米国高配当・増配ETFの基本情報をと増配率をまとめておきましょう。

米国高配当ETF(SPYD/VYM/HDV)の最新情報はこちら!

前提知識として、米国高配当ETF(SPYD/VYM/HDV)の基本情報はこちらの記事にまとめています。

  • 各ETFの基本情報や特徴は?
  • 今までの増配率は?
  • 株価成長も加味したトータルリターンは?
  • 結局どのETFがオススメなの?

をわかりやすくまとめておりますので、是非ご確認ください!

米国高配当ETF(SPYD/VYM/HDV)の増配率

米国高配当ETFの増配率をまとめて見るとこのような結果となります。

HDVSPYDVYMVIG
1年11.19%-6.54%2.26%7.62%
3年6.56%4.70%6.57%6.17%
5年4.38%6.22%4.77%
10年10.29%8.16%
トータル6.89%1.90%8.64%8.06%
米国高配当・増配ETFの増配率

こちらは2020年までの各ETFの増配率です。

増配率表の見方

2020年を起点として各期間ごとの平均増配率をまとめています。

  • 1年:2019年→2020年の増配率です。コロナショックの影響を大きく受けた期間です。
  • 3年:2017年〜2020年までの3年間の平均増配率です。
  • 5年:2015年〜2020年までの5年間の平均増配率です。
  • 10年:2010年〜2020年までの10年間の平均増配率です。
  • トータル:ETFの設立〜2020年までの平均増配率です。

  • HDV:コロナ禍でも直近1年は大幅増配。ただしトータル増配率はVYM・VIGに負ける
  • SPYD:利回りは高いが増配率は低く、減配も多い
  • VYM:コロナ禍で増配率は下がったが増配は維持。トータル増配率はトップ
  • VIG:「増配」のコンセプト通り、どの区間で区切っても安定した増配率

「増配」をコンセプトにしたVIGの増配率はさすがですが、VYMはその増配率を上回っておりトップです。

「配当利回りが平均以上の大型株」で構成されている、VYMは

  • コロナ禍の直近1年は2%程度の増配率
  • ただし、10年で10%以上の増配率
  • トータルでも8.64と「連続増配」がコンセプトのVIGよりも増配率が高い

と素晴らしい増配率を記録しています。

増配率についての解説

ここで簡単に増配率について解説しておきます。

増配率とは・・・

対前年比で配当金がどれだけ増配されたかを示す指標です。

例えば増配率が10%の場合の配当金は・・・

1年目:1円

2年目:1.1円

3年目:1.21円

・・・

と徐々に増えていくことになります。

単純に2〜3年の推移を見ても、これだけだと

確かに増えてはいるけど、すごく地味な推移だし、あまり重要とは思えないけど・・・。

と感じてしまう人もいると思います。

そこで、「増配率10%が30年間続いた場合」をシミュレーションしてみます。

経過年数配当金(初年度を1とした場合)
現在1.00
5年目1.61
10年目2.59
15年目4.18
20年目6.73
25年目10.83
30年目17.45

初年度の配当金を1とした場合、

  • 5年目で1.61倍
  • 10年目で2.59倍

と増えてはいるものの、少し物足りない感じはします。

しかし、「福利の力」が効いてくるので、年を経るごとに上昇幅は大きくなってきます。

  • 20年目で6.73倍
  • 25年目で10.83倍
  • 30年目で17.45倍

30年で17倍以上に成長することになるのです。

17倍にも成長するなんて、増配率は侮れないね・・・

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VYMを使った増配シミュレーション

それでは、実際に米国高配当ETFの過去の増配率を使用した配当金シミュレーションをしていきます。

今回シミュレーションに使用するETFは「VYM」とします。

VYMの増配率は3〜10%と区切る期間によって差があるため、「3%」「5%」「8%」「10%」でシミュレーションしてみます。

配当金にかかる税率は米国現地税を考慮して「28%」で計算します。

またシミュレーションのパターンとして大きく2つ用意してみました。

  • パターン①:増配のみ(再投資なし)
  • パターン②:増配+配当金再投資
シミュレーションの前提
  • 採用するETFはVYM
  • 投資元本1,000万円/利回り3%を開始とする
  • 増配率は3%/5%/8%/10%で計算
  • 受取配当金の税率は米国現地税を加味した28%で計算
  • 増配のみのパターン、配当金再投資のパターンで検証

VYMの基本情報
  • 分配利回りは3%程度
  • 増配率は3〜10%
  • 暴落にも強く、株価成長も期待できる
  • トータルリターンも10年間で10%以上
平均増配率VYM
1年2.26%
3年6.57%
5年6.22%
10年10.29%
トータル8.64%

パターン①:増配のみ(配当金再投資はなし)

まずは、単純に増配のみで配当金再投資はしないパターンです。

増配のみ3%5%8%10%
現在216,000216,000216,000216,000
5年後250,403275,677317,375347,870
10年後290,286351,841466,328560,248
15年後336,521449,048685,189902,286
20年後390,120573,1121,006,7671,453,140
25年後452,256731,4531,479,2712,340,296
30年後524,289933,5402,173,5343,769,071
赤マーカーは年間240万(月20万)の配当金

初年度は利回り3%に対して、税率28%を引いた「216,000円」を受取配当金として得ることが出来ます。

5年目くらいまでは増配率3%と10%の間の差は、10万円程度と大きくありません。

この段階ではまだ増配率の恩恵を感じにくい時期ですね。

しかし、年を経るごとに大きな差が出てきます。

増配率8%であれば

  • 20年後:年間配当金は100万円
  • 30年後:年間配当金は200万円

となり「夢の配当金生活!」も見えてきます。

さらに増配率10%であれば

  • 20年後:年間配当金は143万円
  • 30年後:年間配当金は376万円

と30年経つ頃には「夢の配当金生活!」も多くの人が達成できる金額になっています。

しかも、このパターンのシミュレーションは「配当金再投資はしない」ため、配当金をその時点の生活費に充てることが出来ます。

毎年の生活を豊かにしながら、長期保有して年間配当金も増えていく夢のような生活が実現できます。

パターン②:増配+配当金再投資

続いて、配当金再投資をするパターンです。

配当金再投資3%5%8%10%
現在216,000216,000216,000216,000
5年後280,466310,187359,677396,216
10年後370,721459,974634,464785,585
15年後500,210710,4041,216,6541,761,004
20年後691,1541,155,0802,631,0374,780,572
25年後981,5132,003,9796,753,92717,405,081
30年後1,438,5653,772,30922,076,60298,279,420
赤マーカーは年間240万(月20万)の配当金

こちらも5年目まではそこまで大きな差はなく、パターン①と比べてももらえる配当金に大差ありません。

しかし、その後の伸びが大きく違います。

増配率3%の場合
  • 10年目:37万
  • 20年目:69万
  • 30年目:143万
増配率5%の場合
  • 10年目:45万
  • 20年目:115万
  • 30年目:377万
増配率8%の場合
  • 10年目:63万
  • 20年目:263万
  • 30年目:2,207万
増配率10%の場合
  • 10年目:78万
  • 20年目:478万
  • 30年目:9,827万

パターン①と異なり、20年程度で月20万/年間240万の受取配当金を実現できる水準になります。

そして、驚愕なのが、増配率8〜10%で30年間運用した場合、

  • 増配率8%:2,207万
  • 増配率10%:9,827万

の配当金が年間で受け取れることになります。

1年間で1億円近いお金が不労所得で入ってくるなんて信じられない・・・。

この水準までくれば、「夢の配当金生活!」を通り越して、「お金をどう使うか困ってしまう」水準と言えます。

まとめ:増配率+配当金再投資で少額でも夢の配当金生活は実現できる!

ここまで、増配率を加味したい配当金のシミュレーションを行ってきました。

表を再掲しておきます。

増配のみ3%5%8%10%
現在216,000216,000216,000216,000
5年後250,403275,677317,375347,870
10年後290,286351,841466,328560,248
15年後336,521449,048685,189902,286
20年後390,120573,1121,006,7671,453,140
25年後452,256731,4531,479,2712,340,296
30年後524,289933,5402,173,5343,769,071
赤マーカーは年間240万(月20万)の配当金
配当金再投資3%5%8%10%
現在216,000216,000216,000216,000
5年後280,466310,187359,677396,216
10年後370,721459,974634,464785,585
15年後500,210710,4041,216,6541,761,004
20年後691,1541,155,0802,631,0374,780,572
25年後981,5132,003,9796,753,92717,405,081
30年後1,438,5653,772,30922,076,60298,279,420
赤マーカーは年間240万(月20万)の配当金

もちろん、こちらの試算は「あくまでもシミュレーション」であり、机上の空論ではあります。

しかし、過去のVYMの増配率を見ると、事実として過去10年平均10%の増配率を記録しています。

今後も同じ割合で増配を続けていくかはわかりませんが、過去の実績は大きな根拠となります。

今回のシミュレーションで「増配率+配当金再投資の複利の力」を実感した方も多いと思います。

投資元本1,000万円を増配率の高い投資先に入れ、20年〜30年保有・配当金再投資を続ければ、配当金生活も夢ではないことが理解できたかと思います。

ぜひ、今回のシミュレーションを参考にしてみてください。

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POSTED COMMENT

  1. 名無し より:

    こんにちは。
    今回のシミュレーションは利回り自体に増配率を毎年掛け合わせていった結果ということでしょうか?
    VYMがここ10年増配率10%程度を達成しているのは元本の増加によるもので分配金の利回り自体は概ね3%前後で大きくは変わっていなかったかと思います。このシミュレーションだと増配率8%の場合、30年後には利回り30%を超えることになり、現実とあまりにかけ離れた結果になってしまっていないでしょうか。
    投資初心者なのでズレた質問でしたらすみません。。

    • コメントありがとうございます!
      ご認識の通り「増配率」に注目しており、単純に「今の株価」のままであれば「配当利回り30%」になっているかもしれませんね。
      そのため「配当利回り30%」は現実的にはありえない数値であり、増配に伴い「株価も成長=利回りが適正値に下がる」ことが想定されますね。

      なお
      >VYMがここ10年増配率10%程度を達成しているのは元本の増加によるもので
      とありますが、増配を達成しているのは、「元本」というよりは「配当金自体が増加している」ためです。
      (ETFに組み込まれている会社の配当金自体が毎年増配している)

      そのため、例え「株価が上昇し、配当利回り3%が今後も続く」からと言って、今回のシミュレーションには影響しません。
      なぜなら「配当金自体は増配によって増えている」ためですね。

      そのため、本来的には「増配による配当金増加」にプラスして、「株価成長による含み益増加」も考えれば、さらに資産が増加するかと思います。

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