このような悩みを抱えた方に向けた記事です。
最近「連続増配銘柄」が注目されているよね!
連続して増配しているんだから業績も好調だし、株価も成長していきそう!
「高配当投資」をしている人にとって
このように考えて、新しい投資先として
と考えている方も多いと思います。
リベ大でも「増配株を狙うのは選択肢としてアリ!」とも解説されていました。
そこで本記事では「日本の連続増配銘柄の調べ方」と「優良銘柄のスクリーニング方法」をお伝えします。
- 日本の連続増配銘柄を探すのは非常に難しい?
- 自作した「銘柄分析ツール」で簡単に調べることが出来る!
- 連続増配銘柄の中から「優良銘柄」をスクリーニングする方法
結論:日本の連続増配銘柄を一覧化した情報源は存在しない
日本の連続増配銘柄を調べるにはどうしたら良いんだろう?
連続増配銘柄がまとまっているサイトとか無いのかな?
まず最初に残念なお知らせですが「日本の連続増配銘柄」を体系化してまとめているサイトは存在しません。
探しても全然出てこない・・・。
「連続増配銘柄」をまとめているような情報源は様々存在しますが、
と様々な欠点が存在します。
適切な投資判断が出来るような状況じゃない・・・。
自分の大切な資産を投資するために必要な情報が全然足りない・・・。
これらの情報源は全て片手落ちで、残念ながら「投資判断に活かすことの出来る情報」とはなっていません。
無いなら作る!連続増配年数がわかる「銘柄分析ツール」で簡単に確認可能!
そこで私のサイトでは「銘柄分析ツール」というツールを自作して無料公開しています。
このツールを使えば
と全ての悩みを解決することが出来ます。
単純に「連続増配年数が長い企業」を調べられるだけではありません。
- 連続増配年数が5年以上
- 5年平均増配率が10%以上
- 売上・営業利益も5年連続成長
このような細かいスクリーニングも簡単に実現することが出来ます。
詳細なスクリーニング方法は後述します。
なお単純に「連続増配年数ランキング」を見たいのであれば、下記記事にまとめております。
日本の連続増配銘柄の一般的な調べ方とデメリット
日本の連続増配銘柄の一般的な調べ方として
- 配当金チェッカー
- 投資メディア・雑誌
- 証券会社のスクリーニングツール
- 高配当投資家のブログ
- 業績まとめサイト(IRBANK、バフェットコード)
が存在します。
しかし日本はアメリカほど「連続増配」がまだ注目されていないこともあり
こんな現状に気付くはずです。
各種情報源の特徴と欠点
これらの情報源のメリット・デメリットを整理してみると、
情報源 | メリット | デメリット |
---|---|---|
配当金チェッカー | 全銘柄の連続増配年数を一覧で確認可能 | 更新がストップしており情報が古い |
投資メディア・雑誌 | 情報の精度が高い | ・お金がかかる ・「連続増配」特集が組まれない限り、情報にアクセスできない ・「10年以上」などの条件があり、全銘柄の情報がわからない |
証券会社のツール | 常に最新の情報で抽出可能 | ・対応している証券会社は極小数 ・過去数年間の状況しかわからない |
投資家の個人ブログ | 各企業の特徴なども添えられておりわかりやすい | ・個人ブログのため情報の精度がいまいち ・更新がストップしており情報が古い |
業績まとめサイト(IRBANK/バフェットコード) | 個別の企業の業績推移なども合わせて確認ができる | ・1社ずつ確認するしか無い ・過去10年分の情報しかない |
どれも片手落ちで、投資判断に必要な情報を最適に取得することは出来ません。
各種情報源の詳細をそれぞれ解説していきます。
配当金チェッカー
まず1つ目のご紹介は「配当金チェッカー」というサイトです。
こちらのサイトを利用すれば、以下の内容を知ることができます。
- 連続増配年数
- 連続非減配年数
- 3年、5年、10年の増配率
連続増配年数だけでなく、「連続非減配年数」「増配率」まで簡単に調べることができる、非常に優れたサイトです。
しかし、残念ながらこちらのサイトは更新がストップしてしまったようです。(2018年10月12日から更新を停止)
作成者の方のブログもあるのですが、「更新作業が負担」なことが原因のようです。
高配当投資家にとっては「まさにこれが見たかった!」と思えるサイトだっただけに非常に残念ですね・・・。
- 連続増配年数を簡単にスクリーニングできる
- 連続非減配年数もわかる
- 増配率がわかる
- 更新停止しているためデータが最新ではない
- データ出力ができない
投資メディア・雑誌
続いての情報の取得方法は「投資メディア・雑誌」です。
世の中には株式投資に関する様々なメディアが存在します。
こういったサイトをブックマークしておき、定期的にチェックをしておけば、「連続増配」銘柄の情報を得ることができます。
しかし、多くのサイトは「トップ30」くらいしか発表しておらず、毎回代わり映えのしないランキングになっています・・・。
- 自分調べる手間が省ける
- ランキング形式で見やすい
- 株価や綺麗なグラフもありわかりやすい
- 連続増配年数上位銘柄しかわからない(だいたい連続増配年数20年以上の銘柄)
- 連続年数のため、ランキングほぼ変わらない
- メディアが更新した時の情報しかわからない
証券会社のスクリーニングツール
続いてはの調べ方は「証券会社のスクリーニングツール」を使用する方法です。
業績は財務・配当利回りであれば、簡単に銘柄選定ができるのですが、「連続増配」に対応している証券会社はほぼありません。
唯一、機能を有しているのが「マネックス証券の銘柄スカウター」というスクリーニングツールです。
ただし、口座開設が必要とのことで、私は使用していません。
- 自分調べる手間が省ける
- 他のスクリーニング項目と一緒に検索ができる。
- マネックス証券くらいしか提供しておらず、口座開設が必要
- 連続増配年数は5年が最高のため、5年より長い増配企業は調べられない
高配当投資家のブログ
続いての調べ方は「高配当投資家のブログ」を閲覧することです。
多くの有名高配当投資家の方が自身のブログにて情報発信をしてくれています。
投資メディアだけだと、どうしても「ランキング」「TOP30」とかになりがちです。
個人ブログの方が「おすすめ○選」「保有している銘柄の分析」など、より身近なことが多く、私も自身の銘柄選定の参考にしています。
ただし、あくまでも「その方独自の基準による選定」であることも多く、情報を鵜呑みにするのも危険です。
- 自分調べる手間が省ける
- 実際に保有している方の基準や視点・分析内容を知ることができる
- 単純なランキングではなく、独自の基準で選定された面白い銘柄を発掘できる
- 「連続増配」が一覧化されているわけではない
- あくまでも個人の方独自の基準のため、情報の信頼性などは自分で責任をもって調べる必要がある。
業績まとめサイト(IRBANK、バフェットコード)
最後にご紹介するのが「業績まとめサイト(IRBANK、バフェットコード)」で情報を得る方法です。
業績のまとめサイトであれば、過去10年分くらいの
- 業績情報
- 財務情報
- 配当情報
- IR
- 競合他社分析
- 株価分析
などを参照することができます。
私がよく使用するのは「バフェットコード」「IRBANK」です。
ただし、これらのサイトは「全銘柄を一覧」で参照することはできません。
あくまでも「個別企業の分析」に特化したサイトになります。
スクリーニングが終わった後に、個別企業の詳細分析をするときにおすすめのサイトです。
- 過去10年分くらいの配当推移が参照できる
- 配当情報だけでなく、業績・財務情報の推移も確認できる
- 他社分析・株価分析も一緒にできる
- あくまでも「個別企業」の分析であり「全銘柄一覧」で見ることはできない
- 配当の推移を見ることはできるが「連続増配かどうか」は自分で判断する必要がある。
- 過去10年分のデータしか参照できない
まとめ:日本の連続増配銘柄の情報源にはデメリットが多い
ここまで様々な情報源の情報を説明してきましたが、メリット・デメリットを整理すると、
情報源 | メリット | デメリット |
---|---|---|
配当金チェッカー | 全銘柄の連続増配年数を一覧で確認可能 | 更新がストップしており情報が古い |
投資メディア・雑誌 | 情報の精度が高い | ・お金がかかる ・「連続増配」特集が組まれない限り、情報にアクセスできない ・「10年以上」などの条件があり、全銘柄の情報がわからない |
証券会社のツール | 常に最新の情報で抽出可能 | ・対応している証券会社は極小数 ・過去数年間の状況しかわからない |
投資家の個人ブログ | 各企業の特徴なども添えられておりわかりやすい | ・個人ブログのため情報の精度がいまいち ・更新がストップしており情報が古い |
業績まとめサイト(IRBANK/バフェットコード) | 個別の企業の業績推移なども合わせて確認ができる | ・1社ずつ確認するしか無い ・過去10年分の情報しかない |
どれも片手落ちで、投資判断に必要な情報を最適に取得することが出来ないことがわかると思います。
「銘柄分析ツール」を使用した連続増配銘柄のおすすめスクリーニング方法
「銘柄分析ツール」であれば、誰でも簡単に連続増配銘柄を調べられるってことだね!
でも「連続増配銘柄」って「連続増配年数」がながければ長いほど優良企業じゃないの?
「連続増配銘柄」が「優良な銘柄ある可能性が高い」ことは間違いありません。
しかし単純に「連続増配年数が長い=優良銘柄」と言えるわけでもありません。
そこで「連続増配銘柄から優良銘柄をスクリーニングする方法」についてもまとめていきます。
そもそもなぜ「連続増配銘柄」を探すのか?
まず最初に「なぜ連続増配銘柄を探すのか?」について簡単に触れておきます。
と私は考えています。
「連続増配銘柄」には以下のような魅力があります。
業績が良くなければ「配当」を出すことはできません。
そして継続して利益成長をしなければ「連続増配」はできません。
高配当投資をしていると
「高配当=株主還元姿勢が高い」とは必ずしも言えません。
「連続増配銘柄」であれば
ことを表していると言えます。
「連続増配年数が長い=優良企業」とは限らない
「利回りが高いだけの高配当企業」よりは「連続増配年数が長い企業」の方が信頼できます。
しかし「連続増配年数だけ」を見ても優良企業は見えてきません。
連続増配を続けていたはずが一転して「減配」に転落してしまう企業も少なくありません。
このような企業に投資をしてしまうと
このように単純に「連続増配年数が長い=優良企業」とは限りません。
連続増配企業から優良銘柄を見つけるためのおすすめ指標・スクリーニング方法
じゃあ「連続増配企業」から「優良銘柄」を探すにはどのような指標を加えてスクリーニングすれば良いんだろう?
優良銘柄を見つけるためのおすすめ指標をご紹介します。
ここからは「銘柄分析ツール」を使用して紹介しますので、まだダウンロードしていない方は下記記事からダウンロードしてみてください。
連続増配年数
まずは「連続増配銘柄」に一番重要な「連続増配年数」です。
スクリーニングの目安としては・・・
となります。
「連続増配」にこだわるのであれば、「連続増配年数10年以上」でスクリーニングを掛けると分析すべき企業を大きく絞ることが出来ます。
増配回数
ただし日本には連続増配をしている企業が少なく、「連続増配」にこだわりすぎると投資対象がかなり限られてしまうのが実情です。
もう少し対象企業を広げたいのであれば
「増配回数」とは過去の特定の期間で何回増配をしたかを示す指標です。
銘柄分析ツールであれば「過去11年間の増配回数」でスクリーニングを掛けることが出来ます。
といったスクリーニングも可能です。
(連続増配年数が3年以上、かつ増配回数が8回以上で抽出した結果例)
連続減配なし年数
さらに「連続減配なし年数」という指標も重要です。
例えば11年間で増配回数が8回あったとしても、「減配」をしていては「業績が悪くなったら減配する会社」と言うことになります。
業績が一時的に下落しても配当金を維持できるだけの
を持った会社を選ぶためにも「連続減配なし年数」は重要な指標です。
配当性向
配当性向とは利益のうち、何%を配当に回しているかを示す数値です。
スクリーニングの目安としては・・・
増配率
増配率とは、ある時期から何%配当金が成長したかを示す指標です。
「連続増配」を続けている企業の中にも
も存在します。
このような企業も悪くはありませんが、「連続記録を続けるために無理やり増配している」とも言えます。
どうせなら「増配率が高い企業」に投資をしたいですよね。
「銘柄分析ツール」では
の指標でスクリーニングをすることが出来ます。
営業利益率・(連続)増収回数・(連続)増益回数
今までは「配当」に関連する指標のスクリーニングですが、もちろん「業績」も忘れてはいけません。
売上・営業利益が伸びている会社であれば、増配を続けても将来減配となるリスクは低くなります。
単純に「配当が増加している企業」ではなく、「業績も併せて成長している企業」を選定することが重要です。
まとめ:連続増配銘柄でスクリーニングをするなら「銘柄分析ツール」が最適!
ここまで日本の連続増配銘柄の調べ方やスクリーニング方法についてまとめてきました。
情報源 | メリット | デメリット |
---|---|---|
配当金チェッカー | 全銘柄の連続増配年数を一覧で確認可能 | 更新がストップしており情報が古い |
投資メディア・雑誌 | 情報の精度が高い | ・お金がかかる ・「連続増配」特集が組まれない限り、情報にアクセスできない ・「10年以上」などの条件があり、全銘柄の情報がわからない |
証券会社のツール | 常に最新の情報で抽出可能 | ・対応している証券会社は極小数 ・過去数年間の状況しかわからない |
投資家の個人ブログ | 各企業の特徴なども添えられておりわかりやすい | ・個人ブログのため情報の精度がいまいち ・更新がストップしており情報が古い |
業績まとめサイト(IRBANK/バフェットコード) | 個別の企業の業績推移なども合わせて確認ができる | ・1社ずつ確認するしか無い ・過去10年分の情報しかない |
そこで本サイトでは自作で「銘柄分析ツール」を作成!
ただし「連続増配銘柄=優良銘柄」とは言えないため、スクリーニングが必要。
優良銘柄を見つけるために、スクリーニングに必要な指標は下記の通り。
「銘柄分析ツール」は「連続増配銘柄」を調べ、スクリーニングをするのに最も適したツールと言えるので是非使ってみてください!
Youtubeでも発信をしていますので、興味のある方はチャンネル登録・高評価をお願いします!