成長株

脱炭素の切り札!?「アンモニア」がなぜ注目されているのか?関連銘柄24社とおすすめの2社を紹介!

最近は環境への配慮から「脱炭素」が市場のテーマになっているよね!

「脱炭素」の中でも「アンモニア」が注目されているみたいだけど、なんでだろう?

テーマ株って値動きが激しくて怖い・・・。

でもテーマ株で優良な銘柄なら少し保有もしたいな・・・

こんな方に向けた記事です。

最近の株式市場では

  • 環境
  • 脱炭素
  • 再生可能エネルギー

などが注目を集めていますね。

持続可能な社会を実現するために、環境に配慮した技術・製品に注目が集まっていて、それを製造・販売する企業にお金が流れているわけですね。

そんな中でも、2021年になって注目を浴びだしたのが、

アンモニア

ですね。

様々な投資メディアで「アンモニア」関連銘柄の特集が組まれ、資金が徐々に流れ込んできています。

実際に、「株探」のテーマランキングでも毎日のように1位となっていた時期もありました。

(出典:株探)

そこで本記事では、

  • 「アンモニア」がなぜ注目されだしたのか?
  • 「アンモニア」に関連する銘柄の一覧
  • 「アンモニア」関連銘柄の中からピックアップした企業の紹介

をまとめていきます。

「アンモニア」が注目されだした理由

「アンモニア」って「臭い」イメージしかないけど・・・

なんで急に「アンモニア」が注目されだしたんだろう?

「アンモニア」が注目されだしたのは、「エネルギー」としての活用の期待が高まってきたためです。

2021年1月に「経済産業省 資源エネルギー庁」が「アンモニアが燃料になるかもしれない」旨の発表を行ったことから、株式市場が一気に「アンモニア」に注目をはじめました。

記事の内容を簡単にまとめると、

今までの活用範囲
  • アンモニアは長らく「肥料」としての活用が主であった
  • アンモニアはほとんど輸出がされておらず、自国で生産・消費することがほとんど
  • しかし最近になってアンモニアの「エネルギー分野」への利活用の幅が広がってきた

新しい活用範囲
  • 1つ目が、「水素」の輸送手段として、アンモニアを活用する方法
  • 「水素」は大量の輸送が難しい性質だが、アンモニアを活用することで、輸送が簡単になるため注目されている
  • 2つ目が「アンモニア自体」をエネルギーに転換する技術
  • 「アンモニア」には炭素が含まれないため、二酸化炭素を排出しない「次世代クリーンエネルギー」として注目されている
  • しかし前述の通り、アンモニアは自国で生産・消費することがほとんど
  • 「アンモニア」の利活用の幅が広がると、「アンモニア」の需要が急増し、供給が不足する可能性がある

このようにアンモニアの活用の幅が広がる技術革新が起きています。

それに伴い需要の拡大・価格の高騰が予想されることから、「アンモニア関連銘柄」への注目が集まっているという構造です。

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アンモニア関連銘柄はこの28銘柄!業績は?

「アンモニア」に関連する企業ってどんなところがあるんだろう?

続いて、株探にて「アンモニア」のタグ付がされている企業を一覧で紹介します。

コード銘柄名市場PERPBR利回り
1963日揮HD東10.781.35
1964中外炉東121.80.633.53
2802味の素東130.22.891.32
4004昭電工東11.192.41
4005住友化東19.20.883.56
4008住友精化東19.30.632.95
4021日産化東126.24.651.72
4043トクヤマ東16.80.753.36
4044セ硝子東124.00.503.61
4091日本酸素HD東120.02.211.19
4114日触媒東114.30.712.27
4182菱ガス化東110.10.853.66
4183三井化学東17.01.083.09
4188三菱ケミHD東114.11.052.50
4208宇部興東110.10.604.15
5331ノリタケ東18.10.612.94
6201豊田織東117.20.801.86
6328荏原実業東113.61.812.74
6330東洋エンジ東134.21.25
6366千代建東28.61
6378木村化東110.21.052.11
6848東亜DKK東111.80.951.98
6901沢藤電東129.00.901.24
7011三菱重東111.30.752.98
7013IHI東112.31.362.12
8001伊藤忠東18.81.372.88
8053住友商東17.00.774.34
8133エネクス東19.50.874.3

主に化学業界の企業が多くピックアップされていますが、

  • 7011 三菱重工業
  • 8001 伊藤忠商事
  • 8053 住友商事

など、アンモニアの製造装置を作るメーカーや、総合商社もピックアップされていますね。

アンモニア関連銘柄の業績は?

では、アンモニア関連銘柄の業績がどんな状況を見ていきましょう。

全体感を見るために、「銘柄分析ツール」を使用して分析します。

表の見方としては、

緑色が良い指標

赤色が悪い指標

なのですが

全体的に赤色の数字が多く、業績が悪い企業が多い

ということがわかります。

特に直近の決算はコロ中の影響が大きく

「化学業界」「製造業」「総合商社」は景気敏感業種であり、コロナ影響が直撃した

ことが一目瞭然ですね。

もちろんテーマ株投資をする人は業績・ファンダメンタルズなんて関係なく

  • とりあえず「アンモニア」に関連しているから購入!
  • 今の業績は悪いけど将来的な成長を期待して購入!
  • 周りが買っているからとりあえず購入!

なんて人が多いと思います。

しかしこれらの購入の仕方は「ギャンブル」「投機」であることには変わりがないため、あまりオススメは出来ません。

業績不振銘柄の一例を見ていきましょう。

アンモニア関連銘柄で業績不振の企業

まず1社目は「1963 日揮HD」です。

  • 売上は2015年をピークに減少傾向
  • 2017年は赤字。2022年度の業績予想も最終利益は赤字。
  • 営業利益も10%→3%と大幅に下落

と、コロナ禍に関係なく業績が低迷していることがわかりますね。

2社目は「4114 日本触媒」です。

  • 売上は2015年をピークに減少傾向
  • 2020年はコロナ影響直撃
  • 営業利益もブレが大きい

こちらの企業も優良企業とはとても言えない業績ですね。

アンモニア関連でおすすめできるのはこの2社

業績がひどい企業が多いんだね・・・

テーマ株だったとしても業績低迷中の企業には投資したくないな・・・

業績がボロボロの企業の多かった「アンモニア」銘柄ですが、私がこの28社の中でおすすめできるのは以下の2社です。

アンモニア関連オススメ銘柄
  • 6328 荏原実業
  • 4021 日産化学

それでは、詳細にを分析していきます。

6328 荏原実業

荏原実業は、上下水道の処理施設や環境関連製品の開発・製造・販売を手掛けている会社です。

  • メーカー事業:「計測」「省エネ」「脱臭」等の分野の製品開発・製造・販売
  • エンジニアリング事業:上下水道・産業排水処理などのエンジニアリングサービス
  • 商社事業:風水力機械・空調機器・水処理装置などの商社事業

荏原実業とアンモニアとの関連

2019年1月ごろに「アンモニアの新しい合成方法を開発」したことで、アンモニア関連銘柄として認識されています。

参考:荏原実業が上昇率首位、「アンモニアの新製法開発」で思惑買い(2019年1月21日)

新しい合成方法は、水と空気だけを材料にした簡易的な方法で、

  • 今まで:化石燃料を使用するため、二酸化炭素を排出。コストもかかる
  • 新しい製造方法:水と空気だけ。二酸化炭素を排出せず、大幅なコスト低減

という技術を持っている会社です。

現在は実用化に向けて、実証用のプラントを建設中です。

業績の推移

  • コロナ禍の2020年も過去最高売上・利益を達成
  • 2021年も増収増益が予想されており、業績絶好調
  • 営業利益率が3%→10%と改善傾向。収益体質に変化。
  • 売上は微増だが、営業利益は10年で5倍に成長

配当金の推移

  • 配当金は減配実績がなく、増配傾向
  • コロナ禍の2020年、2021年と連続増配。
  • 10年間で2.5倍以上に増配

財務状況

  • 自己資本比率は年々改善を続け50%を突破
  • 営業CFは赤字の年もあるが、基本的には黒字・右肩上がり
  • 創立かあら75年を超える老舗企業

現在の株価

(出典:株探)

こちらは1999年の上場以来の月足チャートです。

  • 1999年の上場時:232円
  • 2021年10月14日:2,792円
  • 22年間でテンバガーを達成

となっていますね。

株価は長い間低迷を続けていましたが、2021年の「アンモニアバブル」で一気に株価が上昇しています。

現在も過去最高値圏で株価は推移していますが、

  • PER:13.8倍
  • PBR:1.84倍

と全く過熱感はありません。

むしろ、

  • 過去安定した業績の伸び
  • 営業利益率の大幅な改善
  • アンモニアの技術の実用化・収益化

によって、さらなる業績拡大・株価上昇が期待できるのではないかと考えています。

4021 日産化学

日産化学は、化学品や農薬、肥料、医薬品まで手掛ける化学メーカーです。

大きく4つの事業で構成されており、

  • 化学品事業:メラミン・アンモニアなどの工業薬品、半導体洗浄用の高純度薬品
  • 機能性材料事業:ディスプレイ材料、半導体材料など
  • 農業化学品事業:除草剤、殺虫剤など
  • 医薬品事業:1982年から40年近い歴史。多数の医薬品を市場展開

今回テーマの「アンモニア」にも関連していますが、

現在の市場テーマど真ん中の「半導体」関連銘柄

でもありますね。

(出典:日産化学HP)

アンモニアとの関連

東京大学との共同開発で「常温常圧でアンモニアを合成する手法」を開発したとして、アンモニア関連銘柄として認識されています。

参考:アンモニア合成 安く効率的に(2019年4月29日)

今まで:高価な試薬が必要だった

日産科学の技術:窒素と水を触媒に入れて混ぜるだけで効率的に合成が可能。大幅なコスト削減・工業化に寄与することが期待されている

業績の推移

  • 2021年まで9年連続増収・増益中
  • 2022年は売上は大きく減少予想も、利益は10年連続増益を継続予想。
  • 営業利益率が非常に高く、2022年は25%が予想される高収益企業
  • コロナショック・リーマンショックも事業影響は軽微

化学業界は景気敏感業界と言われる中で、日産化学はほとんど事業影響を受けず安定した成長が魅力ですね。

配当金の推移

  • お手本のような右肩上がりの成長
  • 2022年で10年連続増配となる予定
  • 10年間で約4.5倍に増配
  • 配当性向も40%を超え、株主還元姿勢を強めている
  • 株主還元をしながらも、しっかりと事業成長を遂げている優良企業

財務状況

  • 自己資本比率は毎年改善しており、70%を超える高水準
  • 営業CFも10年以上黒字を継続
  • 創業100年の老舗企業でありながら、毎年成長を続ける、成長性・安全性の高い企業

現在の株価

(出典:株探)

こちらは上場以来の年足チャートです。

創業100年の歴史を持つ会社であり、1950年頃に上場してから70年以上経っています。

  • 上場時:53円、現在:6,500円と130倍近く株価が上昇
  • 創業100年ながら、現在も過去最高業績を更新しているため、株価も過去最高値更新中
  • 「アンモニア」「半導体」のテーマに絡むため近年株価が一気に上昇

特にリーマン・ショック後の2012年以降の上昇は凄まじく

  • 2012年:622円
  • 現在:6,500円
  • 約10年でテンバガー達成

となっています。

そのため現在の株価指標は

  • PER:26.6倍
  • PBR:4.73倍

と若干の割高水準です。

しかしながら

  • 「アンモニア」「半導体」など注目のテーマ
  • 業績は絶好調
  • 半導体不足などが売上に反映されれば、業績は更に伸びる

と考えられるため、さらなる株価の成長も期待できる銘柄ですね。

まとめ:「アンモニア」銘柄でオススメは2社のみ。テーマだけで買うのは危険!

ここまで、「アンモニア」がなぜ今注目されているのか?と関連銘柄の紹介をしてきました。

  • 「アンモニア」はエネルギー分野への利活用で注目を集めている
  • 二酸化炭素を排出しない、クリーンエネルギーとして、今後世界中で需要が拡大する可能性がある
  • 「アンモニア」関連株として注目されているのは28社
  • ただし、現時点では業績への影響は出ていないため、殆どの企業が業績は低迷
  • 業績・財務体質面でおすすめできるのは「6328 荏原実業」「4021 日産化学」の2社のみ

6328 荏原実業のまとめ
  • アンモニアの新しい合成方法を開発
  • 2021年度は増収・増益・増配予想
  • 営業利益10%を超える高収益企業に成長
  • 自己資本比率は50%を超え、創業75年と老舗企業。財務体質も健全
  • 株価は上場来高値を更新中
  • しかしPERは13倍とまだまだ割安圏

4021 日産化学のまとめ
  • アンモニアの効率的な合成手法を開発し注目されている
  • 9年連続増収・増益・増配中
  • 2022年度も業績は売上は下落予想も、利益は大幅に上昇予想
  • 営業利益率も毎年改善を続け、2022年度は25%を超える超高収益企業
  • 創業100年の老舗企業でありながら、毎年成長を続けている
  • 自己資本比率も70%、営業CFも毎年黒字で、非常に堅実で安定性のある経営が魅力的
  • 株価は上場来高値を更新中
  • PERは26倍で若干の割高感あり
  • ただし、業績は好調なことから、「アンモニア」「半導体」などのテーマと相まって、さらなる上昇期待もあり

単純に一時的なテーマ株に投資をするのは、かなりギャンブル性が高くおすすめできません。

  • 一日の株価の上下が大きすぎる
  • テーマが変わると株価も一気に下落する
  • 業績に織り込むのは数年先
  • 業績に好影響かどうかも誰にもわからない
  • 業績が低迷している企業も多い

やはり株式投資は結局は「業績」によって決まるため、業績・財務分析が欠かせません

  • テーマに乗れば株価が一気に上昇
  • テーマが終わっても業績が好調であれば、株価は下がりにくい
  • 毎年安定した成長を続けている企業であれば、長期保有していれば株価も上昇する

「テーマ×業績好調×財務健全株」を狙ってみるのは面白いかもしれませんね。

本ブログでは、今後も様々な切り口でオススメ銘柄を発信していきますので、是非参考にしてみてください。

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投資家バク
みんなのお金の不安を食べるバク。 配当金が主食。 中の人は30代のポンコツ社内SE。 総資産2400万円を突破!ポートフォリオや家計収支を全て公開しています。 20代の頃はギャンブル投資で数百万円を失うも、現在は高配当・インデックス投資を学び、資産拡大中。 大手SIer→人材業界の社内SEへの転職経験があります。

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