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配当金生活って夢があるけど、いくら資金が必要なんだろう・・・?
利回り4%で考えても、1億円くらいないと配当金生活なんて無理だよ・・・。
投資を学んだ人の中には
と考えている方も多くいらっしゃると思います。
しかし投資を勉強すればするほど
と理想と現実のギャップを理解し、「配当金生活なんて無理だ・・・。」と諦めている方もいるのではないでしょうか?
実は「1,000万円」あれば、「夢の配当金生活!」を実現できる方法が存在します!
そのためのキーワードが、
このキーワードを知っておくだけで「夢の配当金生活」に近付くことが出来ます。
本記事では「増配率と複利の力を加味した配当金シミュレーション」をご紹介します。
- 増配率の重要性を知ることが出来ます!
- 自身の投資方針・必要な資産額を見直すきっかけになります
- 1,000万円で「夢の配当金生活!」を実現できるプランを知ることが出来ます。
増配率が魅力的な米国高配当ETF
まずは米国高配当・増配ETFの基本情報をと増配率をまとめておきましょう。
米国高配当ETF(SPYD/VYM/HDV)の最新情報はこちら!
前提知識として、米国高配当ETF(SPYD/VYM/HDV)の基本情報はこちらの記事にまとめています。
をわかりやすくまとめておりますので、是非ご確認ください!
米国高配当ETF(SPYD/VYM/HDV)の増配率
米国高配当ETFの増配率をまとめて見るとこのような結果となります。
HDV | SPYD | VYM | VIG | |
---|---|---|---|---|
1年 | 11.19% | -6.54% | 2.26% | 7.62% |
3年 | 6.56% | 4.70% | 6.57% | 6.17% |
5年 | 4.38% | – | 6.22% | 4.77% |
10年 | – | – | 10.29% | 8.16% |
トータル | 6.89% | 1.90% | 8.64% | 8.06% |
こちらは2020年までの各ETFの増配率です。
2020年を起点として各期間ごとの平均増配率をまとめています。
- 1年:2019年→2020年の増配率です。コロナショックの影響を大きく受けた期間です。
- 3年:2017年〜2020年までの3年間の平均増配率です。
- 5年:2015年〜2020年までの5年間の平均増配率です。
- 10年:2010年〜2020年までの10年間の平均増配率です。
- トータル:ETFの設立〜2020年までの平均増配率です。
「増配」をコンセプトにしたVIGの増配率はさすがですが、VYMはその増配率を上回っておりトップです。
「配当利回りが平均以上の大型株」で構成されている、VYMは
と素晴らしい増配率を記録しています。
増配率についての解説
ここで簡単に増配率について解説しておきます。
対前年比で配当金がどれだけ増配されたかを示す指標です。
例えば増配率が10%の場合の配当金は・・・
1年目:1円
2年目:1.1円
3年目:1.21円
・・・
と徐々に増えていくことになります。
単純に2〜3年の推移を見ても、これだけだと
確かに増えてはいるけど、すごく地味な推移だし、あまり重要とは思えないけど・・・。
と感じてしまう人もいると思います。
そこで、「増配率10%が30年間続いた場合」をシミュレーションしてみます。
経過年数 | 配当金(初年度を1とした場合) |
---|---|
現在 | 1.00 |
5年目 | 1.61 |
10年目 | 2.59 |
15年目 | 4.18 |
20年目 | 6.73 |
25年目 | 10.83 |
30年目 | 17.45 |
初年度の配当金を1とした場合、
と増えてはいるものの、少し物足りない感じはします。
しかし、「福利の力」が効いてくるので、年を経るごとに上昇幅は大きくなってきます。
30年で17倍以上に成長することになるのです。
17倍にも成長するなんて、増配率は侮れないね・・・
VYMを使った増配シミュレーション
それでは、実際に米国高配当ETFの過去の増配率を使用した配当金シミュレーションをしていきます。
今回シミュレーションに使用するETFは「VYM」とします。
VYMの増配率は3〜10%と区切る期間によって差があるため、「3%」「5%」「8%」「10%」でシミュレーションしてみます。
配当金にかかる税率は米国現地税を考慮して「28%」で計算します。
またシミュレーションのパターンとして大きく2つ用意してみました。
- パターン①:増配のみ(再投資なし)
- パターン②:増配+配当金再投資
- 採用するETFはVYM
- 投資元本1,000万円/利回り3%を開始とする
- 増配率は3%/5%/8%/10%で計算
- 受取配当金の税率は米国現地税を加味した28%で計算
- 増配のみのパターン、配当金再投資のパターンで検証
- 分配利回りは3%程度
- 増配率は3〜10%
- 暴落にも強く、株価成長も期待できる
- トータルリターンも10年間で10%以上
平均増配率 | VYM |
---|---|
1年 | 2.26% |
3年 | 6.57% |
5年 | 6.22% |
10年 | 10.29% |
トータル | 8.64% |
パターン①:増配のみ(配当金再投資はなし)
まずは、単純に増配のみで配当金再投資はしないパターンです。
増配のみ | 3% | 5% | 8% | 10% |
---|---|---|---|---|
現在 | 216,000 | 216,000 | 216,000 | 216,000 |
5年後 | 250,403 | 275,677 | 317,375 | 347,870 |
10年後 | 290,286 | 351,841 | 466,328 | 560,248 |
15年後 | 336,521 | 449,048 | 685,189 | 902,286 |
20年後 | 390,120 | 573,112 | 1,006,767 | 1,453,140 |
25年後 | 452,256 | 731,453 | 1,479,271 | 2,340,296 |
30年後 | 524,289 | 933,540 | 2,173,534 | 3,769,071 |
初年度は利回り3%に対して、税率28%を引いた「216,000円」を受取配当金として得ることが出来ます。
5年目くらいまでは増配率3%と10%の間の差は、10万円程度と大きくありません。
この段階ではまだ増配率の恩恵を感じにくい時期ですね。
しかし、年を経るごとに大きな差が出てきます。
増配率8%であれば
となり「夢の配当金生活!」も見えてきます。
さらに増配率10%であれば
と30年経つ頃には「夢の配当金生活!」も多くの人が達成できる金額になっています。
しかも、このパターンのシミュレーションは「配当金再投資はしない」ため、配当金をその時点の生活費に充てることが出来ます。
毎年の生活を豊かにしながら、長期保有して年間配当金も増えていく夢のような生活が実現できます。
パターン②:増配+配当金再投資
続いて、配当金再投資をするパターンです。
配当金再投資 | 3% | 5% | 8% | 10% |
---|---|---|---|---|
現在 | 216,000 | 216,000 | 216,000 | 216,000 |
5年後 | 280,466 | 310,187 | 359,677 | 396,216 |
10年後 | 370,721 | 459,974 | 634,464 | 785,585 |
15年後 | 500,210 | 710,404 | 1,216,654 | 1,761,004 |
20年後 | 691,154 | 1,155,080 | 2,631,037 | 4,780,572 |
25年後 | 981,513 | 2,003,979 | 6,753,927 | 17,405,081 |
30年後 | 1,438,565 | 3,772,309 | 22,076,602 | 98,279,420 |
こちらも5年目まではそこまで大きな差はなく、パターン①と比べてももらえる配当金に大差ありません。
しかし、その後の伸びが大きく違います。
- 10年目:37万
- 20年目:69万
- 30年目:143万
- 10年目:45万
- 20年目:115万
- 30年目:377万
- 10年目:63万
- 20年目:263万
- 30年目:2,207万
- 10年目:78万
- 20年目:478万
- 30年目:9,827万
パターン①と異なり、20年程度で月20万/年間240万の受取配当金を実現できる水準になります。
そして、驚愕なのが、増配率8〜10%で30年間運用した場合、
の配当金が年間で受け取れることになります。
1年間で1億円近いお金が不労所得で入ってくるなんて信じられない・・・。
この水準までくれば、「夢の配当金生活!」を通り越して、「お金をどう使うか困ってしまう」水準と言えます。
まとめ:増配率+配当金再投資で少額でも夢の配当金生活は実現できる!
ここまで、増配率を加味したい配当金のシミュレーションを行ってきました。
表を再掲しておきます。
増配のみ | 3% | 5% | 8% | 10% |
---|---|---|---|---|
現在 | 216,000 | 216,000 | 216,000 | 216,000 |
5年後 | 250,403 | 275,677 | 317,375 | 347,870 |
10年後 | 290,286 | 351,841 | 466,328 | 560,248 |
15年後 | 336,521 | 449,048 | 685,189 | 902,286 |
20年後 | 390,120 | 573,112 | 1,006,767 | 1,453,140 |
25年後 | 452,256 | 731,453 | 1,479,271 | 2,340,296 |
30年後 | 524,289 | 933,540 | 2,173,534 | 3,769,071 |
配当金再投資 | 3% | 5% | 8% | 10% |
---|---|---|---|---|
現在 | 216,000 | 216,000 | 216,000 | 216,000 |
5年後 | 280,466 | 310,187 | 359,677 | 396,216 |
10年後 | 370,721 | 459,974 | 634,464 | 785,585 |
15年後 | 500,210 | 710,404 | 1,216,654 | 1,761,004 |
20年後 | 691,154 | 1,155,080 | 2,631,037 | 4,780,572 |
25年後 | 981,513 | 2,003,979 | 6,753,927 | 17,405,081 |
30年後 | 1,438,565 | 3,772,309 | 22,076,602 | 98,279,420 |
もちろん、こちらの試算は「あくまでもシミュレーション」であり、机上の空論ではあります。
しかし、過去のVYMの増配率を見ると、事実として過去10年平均10%の増配率を記録しています。
今後も同じ割合で増配を続けていくかはわかりませんが、過去の実績は大きな根拠となります。
今回のシミュレーションで「増配率+配当金再投資の複利の力」を実感した方も多いと思います。
投資元本1,000万円を増配率の高い投資先に入れ、20年〜30年保有・配当金再投資を続ければ、配当金生活も夢ではないことが理解できたかと思います。
ぜひ、今回のシミュレーションを参考にしてみてください。
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【受取配当金】
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こんにちは。
今回のシミュレーションは利回り自体に増配率を毎年掛け合わせていった結果ということでしょうか?
VYMがここ10年増配率10%程度を達成しているのは元本の増加によるもので分配金の利回り自体は概ね3%前後で大きくは変わっていなかったかと思います。このシミュレーションだと増配率8%の場合、30年後には利回り30%を超えることになり、現実とあまりにかけ離れた結果になってしまっていないでしょうか。
投資初心者なのでズレた質問でしたらすみません。。
コメントありがとうございます!
ご認識の通り「増配率」に注目しており、単純に「今の株価」のままであれば「配当利回り30%」になっているかもしれませんね。
そのため「配当利回り30%」は現実的にはありえない数値であり、増配に伴い「株価も成長=利回りが適正値に下がる」ことが想定されますね。
なお
>VYMがここ10年増配率10%程度を達成しているのは元本の増加によるもので
とありますが、増配を達成しているのは、「元本」というよりは「配当金自体が増加している」ためです。
(ETFに組み込まれている会社の配当金自体が毎年増配している)
そのため、例え「株価が上昇し、配当利回り3%が今後も続く」からと言って、今回のシミュレーションには影響しません。
なぜなら「配当金自体は増配によって増えている」ためですね。
そのため、本来的には「増配による配当金増加」にプラスして、「株価成長による含み益増加」も考えれば、さらに資産が増加するかと思います。