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高配当投資をしているけど、まずは月3万円の配当金を目指したい!
高配当投資を実践している人にとって、1つの壁となる「月3万円」の配当金。
月3万円の不労所得があれば、
- 毎月のお小遣いが3万円も増える!
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と、生活が格段に楽になる金額ですよね!
でも月3万円を得るためにはどれだけの投資金額が必要なんだろう?
日本株への投資ではなく、米国高配当ETFで実現したいんだよね・・・。
と考えている方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では「米国高配当ETFで月3万円の配当金を得るための必要金額」をシミュレーションしてみたいと思います。
単純に配当利回りから計算するだけではなく、パターン別のオススメポートフォリオなども解説していきます。
今回は「米国高配当ETFのみ」での実現をシミュレーションしてみたいと思います。
日本株への投資による月3万円配当金シミュレーションは下記記事を参照してみてください。
米国高配当ETFの基本情報と前提条件
まず初めに、計算のもととなる米国高配当ETFの基本情報について解説しておきます。
前提:米国高配当ETF(SPYD/VYM/HDV)の最新情報はこちら!
前提知識として、米国高配当ETF(SPYD/VYM/HDV)の基本情報はこちらの記事にまとめています。
をわかりやすくまとめておりますので、是非ご確認ください!
2021年6月時点 | HDV | SPYD | VYM | VIG |
---|---|---|---|---|
運営会社 | ブラックロック | ステート・ストリート | ヴァンガード | ヴァンガード |
経費率 | 0.08% | 0.07% | 0.06% | 0.06% |
設定年月 | 2011年3月 | 2015年10月 | 2006年11月 | 2006年4月 |
純資産額(10億米ドル) | 7.056 | 4.701 | 37.697 | 59.525 |
分配利回り | 3.61% | 4.75% | 2.83% | 1.98% |
ベンチマーク | モーニングスター配当フォーカス指数 | S&P 500高配当指数 | FTSE ハイディビデンド・イールド・インデック | ナスダック米国ディビデンド・アチーバーズ・セレクト指数 |
投資対象 | 財務健全性と配当利回りの高い企業 | S&P 500の高配当上位80銘柄 | 配当利回り平均以上の大型株 | 米国の中型・大型株を保有。 過去10年間連続増配の米国の普通株(REITを除く)への投資 |
組入銘柄数 | 75銘柄 | 80銘柄 | 411銘柄 | 212銘柄 |
こちらが今回のシミュレーションに使用する、米国高配当ETFの基本情報です。
なお、今回のシミュレーションは「配当金」を目的としているため、「連続増配ETF」であるVIGはシミュレーションから除外させていただきます。
各ETFで使用する分配金利回りは下記の通りとします。
- HDV:3.5%
- SPYD:5%
- VYM:3%
受取配当金の前提条件
「月3万円の配当金」とは言っても、「税引き後に振り込まれる金額」でなければ意味がありません。
米国株には日本の税金以外に、「米国現地税」が追加で加算されます。
そのため、「約28%」の税金がかかることになります。
月3万円ということは「年間36万円」が最終的に振り込まれている必要があります。
税引き後の配当金が36万円となるためには・・・
36万円 ÷ 0.72 = 50万円
つまり、税引前の配当金で50万円必要という計算となります。
配当金にかかる税金の計算方法は、下記記事に詳しく記載しているので参考にしてみてください。
月3万円の配当金を実現する必要資金とパターン別おすすめポートフォリオ
それでは実際に米国高配当ETFで「月3万円」の配当金を得るためのシミュレーションをしてみたいと思います。
今回は様々なパターンの投資方針ごとに、必要な資産額をシミュレーションしてみたいと思います。
- 前提:利回りと必要な資産の関係
- パターン①:一点集中投資
- パターン②:利回りを重視した分散投資
- パターン③:均等分散投資
- パターン④:安定性を重視した分散投資
前提:利回りと必要な資産の関係
まずは、利回りと必要な資産の関係性を簡単に解説します。
米国株投資において、税引き後配当金36万円を得るためには、税引前で50万円が必要でした。
つまり、利回りと必要投資金額の関係性は以下の通りとなります。
利回り | 計算式 | 必要投資金額 |
---|---|---|
2.5% | 50万円 ÷ 2.5% | 2,000万円 |
3% | 50万円 ÷ 3% | 1,666万円 |
3.5% | 50万円 ÷ 3.5% | 1,428万円 |
4% | 50万円 ÷ 4% | 1,250万円 |
4.5% | 50万円 ÷ 4.5% | 1,111万円 |
5% | 50万円 ÷ 5% | 1,000万円 |
当然ですが、利回りが高くなるにつれて、必要投資金額も少なくなります。
利回りが2.5%であれば2,000万円必要となりますが、利回り5%であれば1,000万円と、必要投資金額に1,000万円の差が生まれてきます。
こちらの関係性をもとに、様々な投資方針のパターンごとに必要投資金額を計算してみましょう。
パターン①:一点集中投資
こちらは、1つのETFに1点集中投資をするパターンです。
分散をすることなく、一番利回りの高い「SPYD」に1点集中投資をすれば、一番効率よく「月3万円の配当金」を実現することが出来ます。
各ETFに一点集中投資をした場合の必要投資金額は以下のとおりです。
銘柄 | 利回り | 構成比 | 必要投資金額 | 受け取り配当金 |
---|---|---|---|---|
SPYD | 5.0% | 100% | 1,000万円 | 50万円 |
HDV | 3.5% | 100% | 1,428万円 | 50万円 |
VYM | 3.0% | 100% | 1,666万円 | 50万円 |
SPYDに一点集中投資をした場合は、1,000万円の投資金額で「月3万円の配当金」を実現することが出来ます。
一方、VYMへの一点集中投資には、1,666万円かかります。
分配金利回りが2%違うだけで、666万円も必要な投資金が変わってきます。
しかし、一点集中投資には注意すべきポイントもいくつかあります。
- 1つのETFに依存することになるため、リスク分散が出来ない
- 特にSPYDは不況耐性が低く、コロナショック時は株価は半値近くまで下落
- さらにSPYDはコロナショック時に分配金が減配されている
パターン②:利回りを重視した分散投資
続いて、利回りを重視しつつ分散投資をした場合のパターンです。
一点集中投資は利回りが高いものの、リスクが一番大きいため、利回りを取りつつもリスクを抑えた投資をしたい人にオススメのパターンです。
実際には私のポートフォリオもこちらのパターンに近いです。
ここでは、「SPYDに50% + HDV/VYMに25%ずつ」のポートフォリオでシミュレーションしてみます。
銘柄 | 利回り | 構成比 | 必要投資金額 | 受け取り配当金 |
---|---|---|---|---|
SPYD | 5.0% | 50% | 600万円 | 30万円 |
HDV | 3.5% | 25% | 300万円 | 10.5万円 |
VYM | 3.0% | 25% | 300万円 | 9万円 |
合計 | 4.125% | 1,200万円 | 49.5万円 |
こちらのポートフォリオであれば「1,200万円」で月3万円の配当金を実現することが出来ます。
SPYDで分配利回りを確保しつつ、HDV/VYMにも分散させることでリスクを低減させています。
SYPD一点集中投資と比較すると、200万円ほど必要な投資金額はかかりますが、その分ポートフォリオのリスクを低減させることが出来ます。
パターン③:均等分散投資
続いて、各ETFへ均等に投資するパターンです。
銘柄 | 利回り | 構成比 | 必要投資金額 | 受け取り配当金 |
---|---|---|---|---|
SPYD | 5.0% | 33.3% | 435万円 | 21.75万円 |
HDV | 3.5% | 33.3% | 435万円 | 15.25万円 |
VYM | 3.0% | 33.3% | 435万円 | 13.05万円 |
合計 | 3.83% | 1,305万円 | 50.05万円 |
均等分散投資であれば、各ETFに435万円、合計1,305万円の投資で実現することが出来ます。
パターン②よりも、さらに100万円ほど追加資金が必要となりますが、ポートフォリオのリスクをより低減することが出来ます。
パターン④:安定性を重視した分散投資
最後に利回りよりも安定性を重視した投資パターンです。
3つのETFの中で、VYMが最も安定したETFと言えます。
そこで、利回りよりも安定性を重視し、VYMへの比率を高めたポートフォリオでシミュレーションしてみます。
銘柄 | 利回り | 構成比 | 必要投資金額 | 受け取り配当金 |
---|---|---|---|---|
SPYD | 5.0% | 24.64% | 340万円 | 17.0万円 |
HDV | 3.5% | 24.64% | 340万円 | 11.9万円 |
VYM | 3.0% | 50.72% | 700万円 | 21.0万円 |
合計 | 3.61% | 1,380万円 | 49.9万円 |
こちらのポートフォリオは「VYMへの投資比率を50%」まで高めた構成比率となっています。
合計1,380万円で月3万円の配当金を得ることが出来ます。
パターン①と比較すると、追加で380万円の追加投資が必要となりますが、長期投資をする場合、様々なリスク対策も必要となります。
リスクとリターンの関係性がよく分かる結果となりました。
まとめ:リスクとリターンを把握した上で自分にあった投資を心がけよう!
ここまで米国高配当ETFで月3万円の配当金を得るために必要な投資金額を様々なパターンでシミュレーションしてきました。
- 米国への投資には、米国現地税が追加でかかる
- そのため、約28%が税金として引かれてしまう
- 受取配当金で月3万円、年36万円を実現するには、税引前で50万円を得る必要がある。
- 米国高配当ETFの代表格はそれぞれ特徴が異なる
- SPYD:利回り5%
- HDV:利回り3.5%
- VYM:利回り3%
パターン | 投資方針 | ポートフォリオ | 必要投資金額 |
---|---|---|---|
① | 一点集中 | SPYD一点集中投資 | 1,000万円 |
② | 利回り重視の分散 | SPYD50%/他25%ずつ | 1,200万円 |
③ | 均等分散 | 各ETFを33%ずつ均等分散 | 1,305万円 |
④ | 安定性重視の分散 | VYMを50%/他25%ずつ | 1,380万円 |
リスク分散・安全性を重視するごとに、必要な投資金額が増えていくことがわかると思います。
利回りだけを重視した場合、一時的なキャッシュは増えるかもしれませんが、不況や株価の下落が大きく影響する可能性があります。
そのため、自分の投資方針・リスク許容度を見極めた上で、構成するポートフォリオを選択しなければなりません。
ちなみに私のポートフォリオも、
- 投資初期:③の均等投資
- 現在:②のSPYD多め
と変わってきています。
これは、自身のリスク許容度を把握し、さらなる利回りを求めても金銭的・精神的に受け入れられると感じたためです。
自身の特徴をしっかりと把握し、自分にあった投資を心がけていきましょう。
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