こんな方に向けた記事です。
最近投資を始めた人の中には、
このように感じている方もいらっしゃるかと思います。
「お金がお金を生む」魅力を知った人にとっては「投資こそ正義!」と考え方が変わった人も多いと思います。
しかし本当にこの考え方は「幸せ」なのでしょうか?
お金が増える楽しみを知った人の中には、下記のような悩みを抱えている人も多いと思います。
配当金が振り込まれたけど、どうやって使えば良いんだろう・・・。
「配当金再投資が最適!」という話も聞くけど、それだと全然豊かになっていると感じられないし・・・。
もしかして、お金を貯めるだけ貯めているだけでは、幸せになれないんじゃないかな・・・。
そこで本記事では「配当金再投資は本当に正しい選択肢なのか?」を私なりの考えで解説していこうと思います。
- 「配当金再投資」の威力
- お金の本当の価値について
- おすすめの配当金の使い方
結論:配当金は「自分の幸せ」のために使うべき!
まずは最初に私の結論ですが、配当金は「自分の幸せ」のために使うべきと考えています。
こんなことを書くと
資産の拡大こそ全て!
「配当金再投資」は資産運用の基礎中の基礎だよ!
と突っ込んでくる人も多いと思います。
私はこの考え方について「正しくもあり、誤りでもある」と考えています。
それではより具体的に
- 「配当金再投資こそ正しい!」と考えている人の根拠
- 「配当金は使うべき!」と考えている人の根拠
- 私の配当金の使い道
について解説していきましょう。
「配当金再投資こそ正しい!」と考えている人の根拠
まずは「配当金再投資こそ正しい!」と考えている人の主張について見ていきましょう。
この主張を唱えている人の根幹には
お金は増やしてこそ意味がある!
資産を増やすことこそ資本主義で勝ち抜いていく唯一の道だよ!
という考え方があります。
現実問題として
- 優良企業に投資をして
- 配当金をもらい
- 配当金を再投資すれば
- 複利効果で資産が拡大
することは理論的にも正しい主張です。
「配当金再投資」の威力について、詳しく計算してみましょう。
「配当金再投資」の威力
現在1,000万円分の高配当投資をしており、税引き後で「年間36万円」の配当金が得られていると仮定します。
- 現在の高配当投資の投資元本は1,000万円
- 税引き後の配当利回りは3.6%
- 受取配当金は月3万円/年間36万円
- 受け取った配当金は全て再投資する
- 配当金以外、新たに投資は行わない
- 配当金再投資の期間は30年間
「配当金再投資」をした場合としなかった場合の計算シミュレーション
それでは実際に「配当金再投資」をした場合、しなかった場合の30年後の総資産額を計算してみます。
「配当金再投資」をした場合
月3万円分の配当金を全て再投資に回し、年利3.6%で複利運用を行います。
この場合、30年後の総資産額は以下のとおりです。
- 投資元本1,000万
- 配当金総額:1,080万(36万円×30年)
- 運用収益:約860万円
- 30年後の総資産額:2,940万円
「配当金再投資」をしない場合
配当金再投資をしない場合、月3万円分の配当金は投資に回さないため、計算は至ってシンプルです。
ただし受け取った配当金を「貯蓄した場合」「使った場合」の2パターンを考える必要があります。
- 投資元本1,000万
- 配当金総額:1,080万(36万円×30年)
- 運用収益:0円
- 配当金を貯蓄した場合の30年後の総資産:2,080万円
- 配当金を使った場合の30年後の総資産:1,000万円
「配当金再投資」有無による計算結果の比較
配当金再投資をした場合、しなかった場合の30年後の総資産額を比較してみると、
- 配当金再投資をした場合:2,940万円
- 配当金を全て貯蓄した場合:2,080万円
- 配当金を全て使った場合:1,000万円
配当金再投資をした場合と、配当金をすべて使った場合では「約2,000万円」の差が生じてきます。
配当金再投資こそ正義!
配当金を使ってしまうなんて、信じられないよ!
総資産額が2,000万円も変わってくるなんて・・・。
やっぱり「配当金再投資」が正しい選択なんだね・・・。
「配当金は使うべき!」と考えている人の根拠
ちょっと待った!
お金なんて使ってこそ初めて価値が出るものでしょ!
使わないなんて損だよ!
続いては「配当金は使うべき」と考えている人の主張を考察していきます。
この主張をする人の多くは、下記のような考え方を持っています。
- お金は使ってこそ価値が生まれる
- 「未来の豊かさ」のために「今の幸せ」を犠牲にしてよいのか?
- 「豊かさ」を感じられなければ「資産運用」が長続きしない
こちらの主張について詳しく見ていきましょう。
お金は使ってこそ価値が生まれる
「お金」ってただの紙切れだし、持っているだけでは何も価値はないよ!
冷静に考えると「お金」自体は「ただの紙切れ」です。
「お金」を「何かと交換」して初めて価値が生まれるという主張です。
- 美味しいものを食べる
- 日々の生活が豊かになるものを買う
- 大切な人にプレゼントを買う
- 普段行けない土地に旅行に行く
これらは「お金をただ持っているだけ」では絶対に得られない価値です。
持っているお金を「交換」することで、初めて得られる価値なのです。
「資産が増えている」だけでは、銀行口座・証券口座の数字が大きくなっただけで、「新しい価値」は生まれていません。
でも、お金がないと不安だよ・・・。
お金を持っているだけで、精神的な余裕ができるし・・・。
たしかに「お金を持っていること」による精神的余裕は生まれます。
- 将来の不安がなくなる
- 新しいことに挑戦しようとする余裕が生まれる
- 他人と比べて資産が多いと精神的な優越感に浸れる
でもそれって「いくら」資産があれば安心できるの?
他人と比べるって言っても、上を見たらきりがないよ!
お金を持つことによる精神的な余裕は否定できませんが
- いくら持てばお金の不安がなくなるのか?
- 他人と比較してそもそも意味があるのか?
- 結局少しお金が減ったら、不安になるだけでは?
を明確に答えられる人は少ないと思います。
たしかに「いくら資産があれば」不安がなくなるかなんて考えたこともなかった・・・。
「未来の豊かさ」のために「今の幸せ」を犠牲にしてよいのか?
将来を考えることも大切だけど、それなら「いつ」幸せになるの?
続いての主張は「将来の豊かさのために「今の幸せ」を犠牲にしてよいのか?という点です。
- 美味しいものをたくさん食べたい!
- 色んな所に旅行に行きたい!
- 新しいスキルや経験をしたい!
このような願望を叶えるのは「未来」で良いのでしょうか?
30年後にこのようなことを実現しようとしても・・・
こういった現実が待っており、結果的に「実現できない」ことになりかねません。
いくら資産がたくさんあっても
- 使わなければ価値は生まれない
- 体力・気力・頭脳がなければ使えない
- 「若い時に経験」するからこそ「その後の人生に生きてくる」
「今」を豊かに生きることで得られる、経験やスキルは「未来の自分」にも生きてくるよ!
たしかに「今しかできない経験」ってあるよね!
それに「今の幸せ」が「将来の財産」にもなるかも!
「豊かさ」を感じられなければ「資産運用」が長続きしない
そもそも「豊かになった」と感じられない状況で、今後も資産運用を継続できるのかな?
最後の主張は、豊かさを感じられなければ「資産運用」が長続きしないのではないか?という点です。
資産運用を始めた当初は
と感じる人も多いと思います。
しかし、資産運用を続けていると以下のような不満や焦りも生まれてきます。
このように感じてしまうと、せっかく覚えた「資産運用」に対するモチベーションも低下してしまいます。
「資産運用」を続けるモチベーションが無くなってしまうと、
たしかに「豊かになっている」実感が得られていなから、モチベーション下がっていたんだよね・・・。
「配当金再投資」に対する私の考えと配当金の使い道
それぞれの主張はわかったよ・・・。
でも結局どっちが良いのだろう?
ここまで「配当金再投資」の賛成派、反対派のそれぞれの意見を見てきました。
私の結論は「自分の幸せ」に使うべき!と考えています。
「自分の幸せ」とは「配当金再投資」を否定しているわけではありません。
「何を幸せと感じるか?」は人それぞれの価値観で「正解」はありません。
と考える人にとっては「配当金再投資」こそ、配当金の正しい使い道と言えるでしょう。
一方で、
と考える人にとっては「配当金再投資」ではなく、「配当金を今の生活を豊かにすることに使う」ことが正解と言えます。
私の配当金への考え方の変遷
私の現在の配当金への考え方は以下のとおりです。
私も資産運用を始めた当初は
- 配当金再投資して、早く経済的自由になりたい!
- お金を増やすことこそ楽しみ!
と考えていました。
しかし最近では
- お金を「使う力」を鍛えよう!
- 「豊かさ」を実感できなければ、資産運用を続けていても退屈
と考え、「意識的に使う」ことを心がけています
実際の配当金の使い道
私が実際に配当金を得て「意識的に使った」実例を紹介します。
- 実家へのプレゼント
- 豪華なディナー
2021年3月にも多くの配当金が振り込まれています。
実際の配当金額は下記の記事にまとめています。
実家へのプレゼント
私は社会人になってから実家を離れ、一人暮らしをしています。
実家に帰省できるのは年に数回で、両親へ親孝行できる機会も限られています。
そのため、配当金が振り込まれたら意識的に「実家へプレゼント」を送るようにしています。
最近実家へ送ったプレゼントは「蟹」です。
- 両親が好きな食べ物だから
- 両親だけでなく、親戚や孫、兄弟含めてみんなが喜べる食べ物だから
- 普段気軽に買ったり出来ない食べ物だから
実際に実家へプレゼントで送ったときは、両親分だけでなく「孫」「兄弟」分も含めて多めに送っています。
そうすることで、「自宅にみんなが集まって楽しく食べられる」ためです。
私自身は食べられるわけではありません
しかし、みんなが集まって食卓を囲んで楽しそうにしている写真が送られてくるのを見るだけ「私自身も幸せな気持ち」になれました。
豪華なディナー
周りへのプレゼントだけでなく、自分へのご褒美も忘れてはいません。
3月も多くの配当金が振り込まれたため、「豪華なディナー」に行ってきました。
今回は「鉄板焼 摩天楼」に行ってきました!
こちらのお店は、東京スカイツリー下の「東京ソラマチの31F」にある、鉄板焼のお店です。
- 焼うに
- アワビ
- 伊勢海老
- フォアグラ
- ステーキ
- ・・・etc
など豪華食材の鉄板焼料理が楽しめます。
さらに地上150mからの眺望も絶景で、非日常が味わえるお店です。
まとめ:配当金は「自分の幸せ」のために使おう!
ここまで「配当金再投資」に関する意見をまとめながら、私の配当金への考え方、使い道を記載してきました。
- 配当金再投資は資産運用の基礎中の基礎の考え方
- 配当金再投資によって複利効果が生まれる
- 月3万円の配当金を再投資するか、しないかで30年後に最大2,000万円の資産の差が生まれる
- お金を増やすことが不安解消、人生の安定性に繋がる
- お金は使ってこそ初めて価値を発揮する
- 「未来の豊かさ」のために「今の幸せ」を犠牲にすべきではない
- 豊かさを実感できないのであれば「資産運用」も長続きしない
最終的な私の考え方としては「自分の幸せ」に使うべき!という考えです。
「資産運用」や「配当金」は、「自分の人生を豊かにするためのツール」に過ぎません。
自分の価値観を明確にして、「自分の幸せ」を最大化するような使い方を考えていきましょう!
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