【暴落中の今こそ！】普段は手を出せない「あの企業」の利回りが急上昇中!?今買いたい！利回りが上昇している優良高配当企業を紹介！【厳選3社】

1月になって株価が結構下がってきて、高配当企業が沢山出てきたよね！

日本の高配当株をちょっとずつ買い出したって話も聞くようになってきたね！

でもどんな株を買えばよいかわからないよ…

利回りが上昇して、買っても良い水準になった優良高配当株ってあるのかな？

こんな方に向けた記事です。

毎月公開している高配当株ランキングでも紹介している通り、高配当株が増えてきている状況ですね。

特に1月に入ってからは市場全体で株価が大きく下落しており、

高配当株をそろそろ買っても良い水準

になってきていると感じます。

実際に、リベラルアーツ大学の両学長も

日本の高配当株を最近買った

と明らかにしていますね。

ただし、具体的な銘柄には触れていないため、

どんな銘柄が狙い目なのかがわからないよ…

と感じている方も多いと思います。

もちろん、「両学長が買った銘柄」はわからないのですが、

利回りが上昇している優良高配当株

を私なりの視点で紹介していきます。

今回は記事では

市場環境と高配当企業数の状況整理
利回りが上昇した銘柄を紹介
さらにそこから「利回りが上昇した優良銘柄」を紹介

という流れで解説していきます。

Contents

2021年5月末と12月末の高配当企業の状況
5月末と比較して利回りが急上昇した銘柄は？
- 利回りが急上昇した銘柄の一覧
- 利回りが急上昇した銘柄のうち「優良高配当銘柄」厳選3社
まとめ：ようやく買い場到来！？利回りが上昇している優良高配当銘柄が狙い目！

2021年5月末と12月末の高配当企業の状況

今回、利回りの比較には、2021年5月末と12月末のデータを採用して比較していきます。

その時点の市場環境と高配当企業の状況から、まずは整理しておきましょう。

5月末と12月末の日経平均株価

2021年5月末株価：28,860円
2021年12月末株価：28,791円

月末の日経平均株価は「ほぼ同じ」と言えますね。

5月末と12月末の高配当企業の状況

続いて高配当企業の状況です。

こちらは2021年の月末高配当企業数の推移です。

5%以上：35→74
4.5%〜5%：74→112
4%〜4.5%：151→162
3.5%〜4%：179→258
3.5%以上の企業数：439→606

※5月末→12月末の企業数

高配当企業は5月末→12月末で1.4倍近く増えていることがわかります。

特に

5%以上の超高配当企業が２倍以上に増加
利回り3.5％~4%の企業も80社近く増加

していることがわかりますね。

市場環境と高配当企業の状況から何が考えられるか？

市場環境と高配当企業数の推移を見てきましたが、一旦まとめておきましょう。

5月末と12月末の日経平均株価はほぼ同じ水準
5月末と12月末の高配当企業は、5月末と比べて12月末のほうが1.4倍ほど多い

という状況でしたね。

ここから考えられることは

企業業績が良くて「配当金が増額」されているにも関わらず、株価が割安に放置されている

可能性が高いということですね。

実際に私が監視していた銘柄は

99社中27社が増配を発表→約3割の企業が増配

という結果でした。

また、日本企業のコロナ禍からの回復傾向についても、

約7割の企業が対前年比で増益予想(22年3月期決算企業)

ということがわかります。

もちろん、個社ごとに状況を分析する必要がありますが

優良高配当企業が割安に放置されている可能性がある
ちょっとずつ買いだしても良いタイミング

と言うことですね。

2022年1月の日経平均株価

さらに直近1月の状況も見ておきましょう。

2022年1月の株価は、

1月5日：29,388円
1月14日：27,889円
わずか9日間で1,500円も下落

と株価が大きく下落しています。

チャートで見ると

直近最安値：8月20日の26,954円
直近最高値：9月14日の30,795円

をピークにして、

三角持ち合いの展開が続いている

状況と言えます。

このまま、下値をブレイクすると、

株価の下落が続く可能性がある

と言えますね。

5月末と比較して利回りが急上昇した銘柄は？

市場環境についてよくわかったよ！

企業業績はコロナから回復して「好調」な一方、株価は冴えない状況が続いているから「買っても良いタイミングが徐々に来ている」ってことだね！

でもどんな企業を狙えば良いんだろう？

投資家バク

判断の1つとして「利回りが上昇している銘柄」を狙ってみるのが良いよ！

ということで、ここからは利回りが急上昇した銘柄をご紹介します。

5月末の配当利回りと12月末の配当利回りを比較して、配当利回りが1.5%以上上昇した銘柄

を抽出してみました。

利回りが急上昇した銘柄の一覧

利回りが1.5%以上上昇した銘柄は、全部で50社でした。

コード	企業名	5月末比利回り	12月末利回り
8103	明和産業	7.14%	11.84
9104	商船三井	5.96%	9.37
9101	日本郵船	4.70%	9.13
8005	スクロール	3.49%	5.71
4595	ミズホメディー	3.28%	6.15
8150	三信電気	3.08%	5.42
6804	ホシデン	2.79%	4.77
3501	住江織物	2.76%	4.6
6349	小森コーポレーション	2.57%	5.09
6291	日本エアーテック	2.31%	4.24
9308	乾汽船	2.20%	6.78
1873	日本ハウスホールディングス	2.19%	3.94
7944	ローランド	2.04%	3.51
1972	三晃金属工業	2.03%	4.12
6284	日精エー・エス・ビー機械	2.02%	3.15
9268	オプティマスグループ	1.98%	5.84
8527	愛知銀行	1.98%	5.57
7399	ナンシン	1.97%	3.7
7198	アルヒ	1.92%	5.74
4248	竹本容器	1.91%	3.86
5711	三菱マテリアル	1.89%	4.05
3245	ディア・ライフ	1.85%	6.22
8927	明豊エンタープライズ	1.85%	4.28
8101	ＧＳＩクレオス	1.82%	5.25
5408	中山製鋼所	1.82%	3.75
3439	三ツ知	1.82%	2.89
5541	大平洋金属	1.81%	2.58
9260	西本Ｗｉｓｍｅｔｔａｃホールディングス	1.80%	2.52
6239	ナガオカ	1.79%	2.89
3021	パシフィックネット	1.78%	2.74
3627	ＪＮＳホールディングス	1.77%	2.14
7807	幸和製作所	1.73%	3.09
4361	川口化学工業	1.72%	3.83
4335	アイ・ピー・エス	1.69%	2.62
2499	日本和装ホールディングス	1.68%	4.55
3633	ＧＭＯペパボ	1.64%	3.17
7813	プラッツ	1.64%	3.48
6815	ユニデンホールディングス	1.63%	5.75
4463	日華化学	1.63%	2.63
9760	進学会ホールディングス	1.63%	5.26
8089	ナイス	1.63%	2.37
7368	表示灯	1.60%	3.82
3475	グッドコムアセット	1.59%	4.61
6888	アクモス	1.59%	3.74
7827	オービス	1.58%	3.54
3168	黒谷	1.56%	3.08
9632	スバル興業	1.55%	3.97
6640	Ｉ－ＰＥＸ	1.53%	2.56
5713	住友金属鉱山	1.52%	4.23
8007	高島	1.50%	4.98

毎月公開している「高配当株ランキング」でも、最近毎月上位に来ている

8103 明和産業
9104 商船三井
9101 日本郵船

は6月以降に利回りが急上昇していることがわかりますね。

これだけ見ると

利回りが上昇している銘柄を買えば良いんだよね！

利回り10%なんて最高だよ！

と思ってしまうかもしれません。

ただしこのブログでも何度も紹介してきたように、これらの銘柄は「一時的な大幅増配」であり、

手を出してはいけない罠銘柄

となります。

では、「なぜ罠銘柄のか？」について、「8103 明和産業」を例に出して、解説していきます。

罠銘柄：8103 明和産業

三菱系商社中堅。化学品・樹脂主力。炭素製品などで高シェア。中国に強み。
出典：株探

コード	8103
企業名	明和産業
業種	卸売業
PER	18.1
PBR	1.17
配当利回り	11.84%
時価総額	416.55億円

業績・配当・財務

業績は成長しておらず、利益率が低すぎる
配当金は安定感に欠け、配当性向は200%超え
営業CFも2年連続赤字の年がある

評点

利回りが高いため「株主還元」は高いが、その他指標は良いところがない
売上高、純利益はマイナス成長で0点
収益性は3700社中2738位とかなり低い
利回り急上昇で一気に株価が上がっているため、実力以上に値上がりしている状況

利回りが急上昇した銘柄のうち「優良高配当銘柄」厳選3社

こんな銘柄買ってしまったら、株価も配当もどうなるかわからないね…

じゃあ利回りが上がっていて、優良と言える高配当株を教えてよ…

ということで、お待ちかねの「利回りが急上昇した優良高配当株」のご紹介です。

5月末の配当利回りと12月末の配当利回りを比較して、配当利回りが1%以上上昇した優良高配当株を厳選して3社紹介

していきます。

一見すると利回りが低く感じる企業もあるかもしれませんが、

優良銘柄は株価が適正に評価されるため、配当利回りは低くなりがち

です。

そんな優良銘柄を

市場全体が下落して利回りが高まったタイミングで購入する

ことが高配当投資の醍醐味ですね。

4327 日本エス・エイチ・エル

企業向け適性検査テスト、人事評価ツールと人事コンサルが両輪。マイナビと資本提携。
出典：株探

私のブログ・Youtubeでは何度も紹介している

高配当四天王の一角

ですね。

5月末配当利回り：2.25%
12月末配当利回り：3.38%
利回り上昇：1.13%

コード	4327
企業名	日本エス・エイチ・エル
業種	サービス業
PER	14.79
PBR	2.67
配当利回り	3.38%
時価総額	156.23億円

業績・配当・財務

業績・配当・財務全てで非の打ち所がない優良銘柄

評点

総合得点は全企業の中でも8位
割安性の点数は低いが、優良株は投資家がみんな欲しがるため割安性の点数は低くなりがち
半年前から利回りは1%以上高まっているため、購入を検討しても良いタイミング

3475 グッドコムアセット

東京23区内で投資用ワンルームマンション「GENOVIA」展開。家族向けも。
出典：株探

5月末配当利回り：3.02%
12月末配当利回り：4.61%
利回り上昇：1.59%

コード	3475
企業名	グッドコムアセット
業種	不動産業
PER	7.05
PBR	1.79
配当利回り	4.61%
時価総額	175.14億円

業績・配当・財務

10年で売上・利益を10倍以上に成長させている急成長企業
2022年も20%近い増収・増益見込み
不動産業のためCF・自己資本比率は安定しづらいが問題なし

評点

総合得点は全企業の中でも2位(不動産業で1位)
全ての項目で業種中央値を大きく上回っている
不動産業のため、財務・CFは安定しづらいため点数は低くなっているが、それで全企業2位は驚異的な数値

9632 スバル興業

東宝系。道路メンテナンス公共工事が主力。映画興行や駐車場、橋梁設計事業も。
出典：株探

1月決算の優良企業

としても紹介した企業ですね。

5月末配当利回り：2.42%
12月末配当利回り：3.97%
利回り上昇：1.55%

コード	9632
企業名	スバル興業
業種	サービス業
PER	8.82
PBR	0.84
配当利回り	3.97%
時価総額	241.18億円

業績・配当・財務

10年ほど前は業績は下落傾向だった
しかし近年は大きく経営改善をしてきている
株主還元にも力を入れており、財務も盤石

評点

全企業の中でも30位(上位1%)
売上高の成長には若干低めだが、安全性・収益性・成長性で高い数値
業績の成長とともに株主還元姿勢も強めてきている

まとめ：ようやく買い場到来！？利回りが上昇している優良高配当銘柄が狙い目！

ここまで「利回りが急上昇している優良高配当企業」を紹介してきました。

まずは、市場環境と高配当企業の推移を解説してきました。

5月末と12月末を比較すると、日経平均株価は同水準
しかし高配当企業は1.4倍も増えている
つまり「業績好調で増配」している企業が多い
さらに2022年1月の株価も大きく下落している

と解説してきましたね。

このことからも

優良高配当企業が割安に放置されている可能性がある
ちょっとずつ買いだしても良いタイミング

と解説しました。

そして次に「利回りが急上昇している高配当企業の一覧」について紹介しました。

毎月公開している「高配当株ランキング」でも、最近毎月上位に来ている

8103 明和産業
9104 商船三井
9101 日本郵船

が利回り急上昇企業のTOP3でしたね。

しかし、これらの企業は

手を出してはいけない罠銘柄

であり、例として「8103 明和産業」の企業分析を行いました。

業績は成長しておらず、利益率が低すぎる
配当金は安定感に欠け、配当性向は200%超え
営業CFも2年連続赤字の年がある

と、利回りが高いだけで「中身はボロボロ」でしたね…

ということで、お待ちかねの「利回りが急上昇した優良高配当株」を厳選して3社紹介してきました。

コード	企業名	利回り	上昇率	安全性	成長性	収益性	割安性	株主還元	総合得点
4327	日本SHL	3.38	1.13	170	131	192	63	178	734
3475	グッドコムアセット	4.61	1.59	111	167	179	121	172	750
9632	スバル興業	3.97	1.55	161	120	154	113	159	707